岡山大学PRTimes情報データ保管庫

国立大学法人岡山大学の情報発信サイトのひとつである「PRTimes」の情報データ保管ブログ

【岡山大学】メモリスティブな振る舞いを持つ新規材料を発見 ~人間と同様の思考を持つコンピュータの実現に向けて~

2021-08-12 13:41:28 | 理工農系

2021(令和3)年 8月 12日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 

カーボンナノチューブと六方晶窒化ホウ素のヘテロ構造の大規模集合化(バルクスケール化)に成功しました!



<発表のポイント>

  • カーボンナノチューブと六方晶窒化ホウ素のヘテロ構造の大規模集合化に成功しました。
  • 電気特性に脳のシナプスのようなメモリスティブな振る舞いを発見しました。
  • メモリスティブな電気特性の発現メカニズムのモデルを提唱しました。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)の大学院自然科学研究科(工)の博士前期課程1年の岸淵美咲大学院生と同大学術研究院自然科学学域の鈴木弘朗助教、林靖彦教授らの研究グループは、カーボンナノチューブ(CNT)に六方晶窒化ホウ素(hBN)を合成した新規材料(一次元hBN/CNTヘテロ構造)の大規模集合化(バルクスケール化)に成功し、その新規材料において脳のシナプスのようなメモリスティブな振る舞いを発見しました。

 今回の研究成果は、2021年7月30日に米国化学会(American Chemical Society)発行の学術雑誌「ACS Applied Electronic Materials」に掲載されました。

 メモリスタは、素子を通過した電荷の情報を抵抗変化として記憶する受動素子であり、脳のシナプスを模擬したような動作が可能であると考えられています。そのため、人間の脳と同じ思考回路を持つニューロモルフィック(神経形態学的)コンピューティングに向けて必要不可欠です。

 今回メモリスタ動作を明らかにした材料はワイヤー状で曲げられることから、フレキシブルデバイスへの実装が期待できます。フレキシブルなメモリスタ素子は、今後AIやIoEの発展に大きく寄与します。
 

図. (a) CNT紡績糸の走査型電子顕微鏡像, (b) hBN/CNTヘテロ構造の透過型電子顕微鏡, (c) hBN/CNT紡績糸の電流-電圧特性.(d) hBN/CNT間に流れる電流経路のモデル図.


◆研究報告者からのひとこと
<岸淵美咲 大学院生>
 学部4年から卒論テーマとしても取り組んだ研究です。コロナ禍で研究する時間が限られていましたが、研究室メンバーに支えて頂きました。有難うございました!

岸淵美咲 大学院生

岸淵美咲 大学院生

 

<鈴木弘朗 助教>
 岡山大学に2020年度に着任して新たに取り組んだ研究です。研究室の高いCNT合成技術に最新の知見を取り入れた結果、非常に興味深い現象を発見することができました。

鈴木弘朗 助教

鈴木弘朗 助教


◆論文情報
 論 文 名:Memristive Behavior in One-Dimensional Hexagonal Boron Nitride Carbon Nanotube Heterostructure Assembliesl
 掲 載 紙: ACS Applied Electronic Materials
 著  者:Hiroo Suzuki, Misaki Kishibuchi, Kazuma Shimogami, Mitsuaki Maetani, Kyohei Nasu, Tomohiro Nakagawa, Yuichiro Tanaka, Yasuhiko Hayashi
 D O I:10.1021/acsaelm.1c00472
 https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acsaelm.1c00472


◆詳しいプレスリリースについて
 メモリスティブな振る舞いを持つ新規材料を発見 ~人間と同様の思考を持つコンピュータの実現に向けて~
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210811_suzuki.pdf


◆参 考
・岡山大学大学院自然科学研究科
  https://www.gnst.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学工学部
 https://www.engr.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学大学院自然科学研究科 林靖彦研究室
 https://hayashi-lab.org/
 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 自然科学学域 助教 鈴木弘朗
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 工学部3号館
 TEL:086-251-8133
 FAX:086-251-8133
 https://hayashi-lab.org/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html

 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000224.000072793.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岡山大学ヘルスイノベーション】Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)Vol.94 発行

2021-08-11 14:04:03 | 医療系
岡山大学の強みのひとつである医療系分野のイノベーション成果を、より世界の多くの一般の方々に目にして頂くために、国際情報発信Webレター「Okayama University Medical Research Updates」Vol.94を発行しました!
 
 
2021(令和3)年 8月 11日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 


◆ヤマブドウ果汁を投与したマウスで肺発癌物質に起因する肺癌が有意に減少することを発見
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は、本学の強みのひとつである医療系分野の研究開発の成果について、革新的な技術に橋渡すことのできる基礎研究や臨床現場、医療イノベーション等を英語で世界の一般のみなさんなどに届けるWebレター「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」のVol.94を発行しました。

 本号では、学術研究院医歯薬学域(薬)の有元佐賀惠准教授、岡山大学病院の木浦勝行教授、久保寿夫助教らのヤマブドウ果汁を投与したマウスで肺発癌物質に起因する肺癌が有意に減少することを発見した研究の成果について紹介しています。

 有元准教授らは、マウス肺癌モデルにて、ヤマブドウ果汁の部分精製品をマウスに水代わりに飲ませておくと、肺発癌物質による肺悪性腫瘍の発症数が有意に減少し、うち2割のマウスには悪性腫瘍が発生しなかったことを明らかにしました。また、その発癌抑制の作用機構は、ヤマブドウ成分の抗酸化効果による脂質過酸化抑制、ヤマブドウ成分によるDNA傷害防止とDNA傷害に対する修復促進による癌発症予防。加えて、増殖シグナル伝達阻害により、癌細胞の増殖を抑制すること、などであることを明らかにしました。

 治療法の進歩により、癌は必ずしも死ぬとは限らない病気になりましたが、依然として日本人の死亡原因の一位です。癌発症が生活環境、特に食品・飲料・嗜好品などが大きく影響することが知られており、癌予防法解明への一歩となることが期待されます。

   



◆論文情報
 論 文 名: Chemopreventive effects and anti-tumorigenic mechanisms of 2,6-dimethoxy-1,4-benzoquinone, a constituent of Vitis coignetiae Pulliat (crimson glory vine, known as yamabudo in Japan), toward 4-(methylnitrosamino)-1-(3-pyridyl)-1-butanone (NNK)-induced lung tumorigenesis in A/J mice
 掲 載 誌: Food and Chemical Toxicology
 著 者: Sakae Arimoto-Kobayashi, Kensuke Sasaki, Ryoko Hida, Naoko Miyake, Nana Fujii, Yusuke Saiki, Kyohei Daimaru, Hirono Nakashima, Toshio Kubo, Katsuyuki Kiura
 D O I: https://doi.org/10.1016/j.fct.2021.112319
 

本号で紹介した研究成果を担当した学術研究院医歯薬学域(薬)の有元佐賀惠准教授

本号で紹介した研究成果を担当した学術研究院医歯薬学域(薬)の有元佐賀惠准教授


◆Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)
 2012年より岡山大学では、研究成果や知的財産、技術移転活動などを英語で情報発信するWebマガジン「Okayama University e-Bulletin」を年3~4回発行して来ました。またAAAS(American Association for the Advancement of Science)が提供する、世界最大規模のオンラインニュースサービス「EurekAlert!」を利用し、世界の大学・研究機関の研究者やマスコミ関係者などにニュースやトピックスを交えて配信し、岡山大学の海外への情報発信の強化と国際的知名度の向上などを推進しています。

 OU-MRUは、e-Bulletinの姉妹誌として、岡山大学の強みある医療系分野とその融合分野などの更なる増強と本学研究者が同分野で発表したイノベーティブな研究成果を世界にタイムリーに発信するために発行しています。

 岡山大学は、2013年8月に文部科学省がわが国のさらなる大学研究力向上や国際的な研究競争力強化等のために全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業」の選定大学(国内19大学)です。世界で研究の量、質ともに存在感を示すリサーチ・ユニバーシティ(研究大学):岡山大学を構築し、「岡山から世界に新たな価値を創造し続けるSDGs推進研究大学」となるため、強みある医療系分野などの国際的な情報発信を力強く推進しています。今後も岡山大学から生み出される成果を産学官民共創のオープンイノベーションの加速や社会、医療現場が求める革新的技術、健康維持増進により早く届けられるように研究開発を推進していきます。

 なお、本号で取り上げた有元佐賀惠准教授らとの共同研究等も随時、受け付けています。ご興味ご関心のある際は、お気軽にお問い合わせ頂けますと幸いです。


◆OU-MRUバックナンバー(Vol.86~Vol.93)
・Vol.86:Plates and belts — a toolkit to prevent accidental falls during invasive vascular procedures (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)大原利章助教)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id9962.html
・Vol.87:Therapeutic potential of stem cells for treating neurodegenerative disease (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)阿部康二教授&山下徹准教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10028.html
・Vol.88:Nanotechnology for making cancer drugs more accessible to the brain (岡山大学中性子医療研究センター 道上宏之准教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10040.html
・Vol.89:Studying Parkinson’s disease with face-recognition software (大学院医歯薬学総合研究科(医学系)阿部康二教授&山下徹准教授、岡山大学病院 森原隆太助教&田所功医員)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10143.html
・Vol.90:High levels of television exposure affect visual acuity in children (学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医) 松尾俊彦教授&学術研究院医歯薬学域(医) 頼藤貴志教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10263.html
・Vol.91:Meeting high demand: Increasing the efficiency of antiviral drug production in bacteria (学術研究院環境生命科学学域(農) 田村隆教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10355.html
・Vol.92:Numerical modelling to assist the development of a retinal prosthesis (学術研究院自然科学学域(工)内田哲也准教授&学術研究院ヘルスシステム統合科学学域(医) 松尾俊彦教授)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10404.html
・Vol.93:Repurposing cancer drugs: An innovative therapeutic strategy to fight bone cancer (学術研究院医歯薬学域(医)藤原智洋助教)
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id10446.html

※Vol.90(2021年度発行)より教員(研究所・附属病院等を除く)は「学術研究院」の下、各学域に所属することになったため、2021年度以前の大学院研究科表記から学術研究院学域表記に変更しています。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000049.000072793.html


◆参 考
・岡山大学薬学部
 https://www.pharm.okayama-u.ac.jp/
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
 http://www.hsc.okayama-u.ac.jp/mdps/


◆参考情報
・「Okayama University Medical Research Updates(OU-MRU)」バックナンバー
 https://www.okayama-u.ac.jp/eng/research/ou-mru.html
・岡山大学国際Webマガジン「Okayama University e-Bulletin」
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/kouhou/ebulletin/
・EurekAlert!
 https://www.eurekalert.org/
 



◆本件お問い合わせ先
<本研究報告に関するお問い合わせ先>
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(薬)准教授 有元佐賀惠
 TEL:086-251-7947
 FAX:086-251-7947

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html

 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000219.000072793.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岡山大学】歯周病は遺伝子の個人差より特定の細菌の存在がリスクになることを明らかに

2021-08-11 13:53:00 | 医療系

2021(令和3)年 8月 11日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 


<発表のポイント>

  • 歯周病は歯を失う主な原因の一つで、さまざまな病気と関連することが報告されています。
  • この研究はリスクファクターとして口腔内細菌叢と遺伝子の個人差(遺伝子多型)を同時に評価した世界初の研究です。
  • 遺伝子の個人差よりも特定の細菌の存在が歯周病のリスクファクターとして重要である可能性を明らかにしました。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院医歯薬学域(歯)予防歯科学分野の外山直樹助教・江國大輔准教授・森田学教授、京都府立医科大学小山晃英講師・松井大輔助教、名古屋大学中杤昌弘准教授および理化学研究所桃沢幸秀チームリーダー・久保充明チームリーダー(研究当時)の共同研究グループは、歯周病のリスク因子として、特定の細菌(Porphyromonas gingivalisLactobacillaceae属,Desulfobulbaceae属)が関係していること、また、歯周病原細菌の存在は遺伝子多型よりもリスクが高い可能性を、世界で初めて明らかにしました。

 この研究の結果は、歯周病予防のためには、上記細菌の存在を評価することが重要になることを示唆しています。

 本研究は、2021年6月14日にスイスの学術誌「International Journal of Environmental Research and Public Health」のオンライン版に掲載されました。



◆外山直樹助教からのひとこと
 診療で様々な人の口の中をみており、一生懸命歯磨きをしているのに歯茎に炎症がある人もいれば、歯磨きがおおざっぱでも何も問題ない人がいます。
 この研究では、歯周病になりやすい人となりにくい人の違いは特定の細菌がいるかどうかであることを示しています。
 将来的には、歯周病のリスクを網羅的に把握し、個人のリスクに合わせたオーダーメイド予防の確立を目指して今後も研究を続けていきます。

外山直樹 助教

外山直樹 助教


◆論文情報
 論 文 名:Comprehensive Analysis of Risk Factors for Periodontitis Focusing on the Saliva Microbiome and Polymorphism
 掲 載 紙:International Journal of Environmental Research and Public Health
 著  者:Naoki Toyama, Daisuke Ekuni, Daisuke Matsui, Teruhide Koyama, Masahiro Nakatochi, Yukihide Momozawa, Michiaki Kubo and Manabu Morita
 D O I:10.3390/ijerph18126430
 U R L:https://www.mdpi.com/1660-4601/18/12/6430?utm_campaign=releaseissue_ijerphutm_medium=emailutm_source=releaseissueutm_term=titlelink5


◆詳しいプレスリリースについて
 歯周病は遺伝子の個人差より特定の細菌の存在がリスクになることを明らかに
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210729-4.pdf


◆参 考
・岡山大学 歯学部
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/dent/
・岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(歯)予防歯科学分野
 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~preventive_dentistry/top.html
・岡山大学病院 予防歯科部門
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index159.html
 

岡山大学歯学部(岡山市北区鹿田町)

岡山大学歯学部(岡山市北区鹿田町)


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(歯)予防歯科学分野 教授 森田 学
 〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス
 TEL:086-235-6712
 FAX:086-235-6714
 http://www.cc.okayama-u.ac.jp/~preventive_dentistry/top.html

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html

 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000220.000072793.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岡山大学】ヒトiPS細胞から作製したミニ肺臓器で、がん初期病変の見える化に成功

2021-08-11 13:53:00 | 医療系

2021(令和3)年 8月 11日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 



<発表のポイント>

  • 技術の進歩と共に肺がんの早期検出が可能となってきていますが、発がんの機序については解明されていない部分が多くあります。
  • ヒトiPS細胞から肺のミニ臓器である肺胞オルガノイドを作製し、がん遺伝子であるHER2を発現させ、がん化の初期変化の観察に成功しました。
  • 発がん機序の解明や新規のがん治療薬開発に応用されることが期待されます。



◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)学術研究院医歯薬学域(医)の三浦章博大学院生(当時・現Columbia University Irving Medical Center)、宝田剛志教授、豊岡伸一教授、阪口政清教授、冨田秀太准教授らの研究グループは、東京大学大学院工学系研究科の中村正裕特任助教との共同研究により、ヒトiPS細胞から肺のミニ臓器である肺胞オルガノイドの作製に成功し、そこにがん遺伝子であるHER2遺伝子を過剰発現させることで発がんへの初期の変化を観察することに成功しました。

 この研究成果は2021年6月21日、国際科学誌「International Journal of Cancer」のResearch Articleとして掲載されました。

 今回見出した研究成果が、発がん機序解明及び新規のがん治療薬の開発に応用されることが期待されます。
 



◆三浦章博大学院生からのひとこと
 ヒトiPS細胞を用いて発がん機序を解明すべく研究を行いました。肺がんは予後不良の疾患でありこの研究が少しでもがんの早期発見・治療につながるものになればと期待しています。

三浦章博 大学院生

三浦章博 大学院生



◆論文情報
 論 文 名:Oncogenic potential of human pluripotent stem cell-derived lung organoids with HER2 overexpression
 掲 載 紙:International Journal of Cancer
 著  者:Akihiro Miura, Daisuke Yamada, Masahiro Nakamura, Shuta Tomida, Dai Shimizu, Yan Jiang, Tomoka Takao, Hiromasa Yamamoto, Ken Suzawa, Kazuhiko Shien, Masaomi Yamane, Masakiyo Sakaguchi, Shinichi Toyooka, Takeshi Takarada
 D O I:https://doi.org/10.1002/ijc.33713
 U R L:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ijc.33713


◆詳しいプレスリリースについて
 ヒトiPS細胞から作製したミニ肺臓器で、がん初期病変の見える化に成功
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210729-8.pdf


◆参 考
・岡山大学 医学部
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/med/
・岡山大学学術研究院医歯薬学域(医)組織機能修復学分野
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/syuufuku/
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
 

岡山大学医学部が所在する岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区鹿田町)

岡山大学医学部が所在する岡山大学鹿田キャンパス(岡山市北区鹿田町)



◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)組織機能修復学分野 教授 宝田剛志
 〒700-8525 岡山県岡山市北区鹿田町2丁目5番1号 岡山大学鹿田キャンパス
 TEL:086-235-7407
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/syuufuku/

<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
 岡山大学病院 新医療研究開発センター
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/

<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
 岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
 TEL:086-235-7983
 E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/

<岡山大学の産学連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学連携・知的財産本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html

 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
 岡山大学「THEインパクトランキング2021」総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000221.000072793.html


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【岡山大学】武田/モデルナ社新型コロナワクチン 1回目接種後副反応調査(中間報告)

2021-08-11 13:41:28 | 医療系

2021(令和3)年 8月 11日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/
 



<発表のポイント>

  • 岡山大学における大学拠点接種で行われた、武田/モデルナ社新型コロナワクチンの副反応調査を実施。中間報告時点で、3,794 名が1 回目接種後の副反応調査に回答しました。
  • 局所反応として、接種局所の痛みが91.5%、腫脹が39.6%に出現。接種7 日目頃に接種部位に出現する遅延型皮膚反応「モデルナアーム」(COVIDアーム)に一致した症状が2~3%前後に出現していました。
  • 全身反応として、筋肉痛が59.4%、倦怠感が48.5%、頭痛が29.7%の順に多く、発熱は23.0%で出現。若年世代で発熱の出現頻度が高い傾向にありました。


◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)では、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種に関して、一般の方へ正確な情報提供を行うことを目的に、大学拠点接種として岡山大学で行われた、武田/モデルナ社新型コロナワクチンの副反応調査を実施しました。岡山大学教職員及び学生の計3,794 名が1 回目接種後の副反応調査に回答しました(Google Formまたは自記式質問票による20217月5日~年8月6日回答分まで)

 結果は、接種部位の局所反応として痛みが91.5%、腫脹が39.6%で出現。接種7 日目頃に接種部位に出現する遅延型皮膚反応「モデルナアーム」(COVIDアーム)に一致した症状が2~3%前後に出現していました。

 また、全身反応として、筋肉痛が59.4%、倦怠感が48.5%、頭痛が29.7%の順に多く、発熱は23.0%で出現していました。

 副反応に対して、20.1%が解熱鎮痛剤を使用。若年世代における発熱の出現頻度が高い傾向にあり、基礎疾患やアレルギー歴の有無は発熱の出現頻度と関連は認められませんでした。武田/モデルナ社ワクチンの副反応出現率は、岡山県内の5 病院で実施したファイザーワクチンの1回目接種後副反応調査結果よりも高く、20 歳以下の対象者に絞った場合でも同様の傾向が見られました。

 今後は、2回目接種後終了後に、再度結果を解析。最終報告として、両接種回での副反応の頻度を分析、比較する予定です。

 厚生労働省の研究班でも副反応調査が行われていますが、その対象者は男性数が多く幅広い年代にわたっている自衛隊職員が対象であり、本調査の対象は男女半々で、若い方が多く含まれているため、厚生労働省の研究班の知見と相補的に働くと思われます。

◆今回の中間調査を担当したひとりである頼藤貴志教授からのひとこと
 ワクチンには副反応がありますが、大体の症状は接種翌日、翌々日には落ち着いています。ワクチンを打つメリットの方が大きいと思いますので、接種を考える際の判断や準備の参考にしていただけますと幸いです。

頼藤貴志 教授

頼藤貴志 教授


◆詳しいプレスリリースについて
 武田/モデルナ社新型コロナワクチン1回目接種後副反応調査中間報告
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r3/press20210810-1.pdf
 

  • 新型コロナウイルスワクチン(武田/モデルナ社 COVID−19ワクチンモデルナ筋注)副反応調査(中間報告)
    (下記URLの「新型コロナウイルスワクチン接種後副反応調査」の項に掲載しています)
    http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/?p=4923



◆参考情報
・岡山大学の新型コロナウイルス感染症への対応について
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/profile/aboutcoronavirus.html
・岡山大学病院
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/
・岡山大学病院コロナ・アフターケア外来
 https://www.okayama-u.ac.jp/user/hospital/index377.html
・【岡山大学】岡山県のワクチン集団接種会場へ岡山大学病院の医療従事者を派遣
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000135.000072793.html
・【岡山大学】岡山大学病院で歯科医師を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種の研修会を開催しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000072793.html
・岡山大学における新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種について(槇野博史学長からのメッセージ)
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種のリハーサルを実施しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000163.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種を開始しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000171.000072793.html
・【岡山大学】新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種において、約12,000人に1回目の接種を終了しました
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報15)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000072793.html
・【岡山大学 x デンタルダイヤモンド社】新型コロナウイルス特集ページ(続報16)を期間限定で一般公開
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000206.000072793.html

 

 


◆本件お問い合わせ先
 岡山大学 学術研究院 医歯薬学域(医)疫学・衛生学分野
  教授 頼藤貴志
  助教 松本尚美
 岡山大学病院 総合内科・総合診療科
  准教授 萩谷英大
 岡山大学 保健管理センター
  助教  樋口千草
 〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1 岡山大学鹿田キャンパス 基礎研究棟7階  疫学・衛生学分野
 TEL:086-235-7173(平日9:00~17:00)
 FAX:086-235-7178
 E-mail:okayama.eisei◎gmail.com
       ※◎を@に置き換えて下さい
 http://www.unit-gp.jp/eisei/wp/

 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
 岡山大学メディア「OTD」(ウェブ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000215.000072793.html
 岡山大学SDGsホームページ:https://sdgs.okayama-u.ac.jp/
 岡山大学Image Movie (2020):https://youtu.be/pKMHm4XJLtw
 産学共創活動「岡山大学オープンイノベーションチャレンジ」2021年8月期共創活動パートナー募集中:
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000197.000072793.html

 岡山大学『企業の人事担当者から見た大学イメージ調査2022年度版』中国・四国1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000072793.html
 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています

 

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000225.000072793.html

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする