目次を拝見しただけで、読みたくなってくる本。『美しさ』を追及し、その美を応用してビジネス展開している方々に対する本だと思う。園芸家、美術家、建築家、書道家、ファッション関係者など、さまざまな業界に対するメッセージだと思う。真の美意識をどうビジネスに生かしていけるか、すぐにでも知りたくなりました。というわけで、トミーはこの本を先程予約しましたょ。
◼️日本の美意識で世界初に挑む
【目次】はじめに
第1章 なぜ今、工芸に注目が集まるのか
・創造性の原点は〝織物〟にあり
・究極の美を追求し、何度も危機を乗り越えてきた西陣織
・前例や慣習にとらわれていては、未来はない
・「手で物をつくる」ことこそ人間の創造性の原点
・「美」と「工芸」が日本再生のカギ
・すべての人はクリエーターである
・パンクで常識を壊す
・美意識は育つ
・手の中に脳がある
第2章 固定観念を打破せよ
・固定観念の打破が革新のカギとなる
・ブランドの立ち上げと解散
・ゼロからビジネスを学びたい
・最高の美を届けるビジネスがしたい
・「西陣織」は、なぜ海外で売れなかったのか
・一年だけ専属でやらせてほしい
・有名建築家から予想外の依頼が届く
・世界初一五〇センチ幅の織機を開発する
・現代アートから、世界初の新素材が生まれる
・「逆転の発想」で勝機を見出す
・工業と工芸の垣根を壊す レクサス「LS」
・iPhoneも「わび・さび」も逆転の発想から生まれた
第3章 妄想がイノベーションを生む
・未来の風呂敷、妄想を現実へとたぐり寄せる
・言葉にすれば、波紋は必ず広がっていく
・自分の軸と掛け合わせることで妄想に価値が生まれる
・トヨタもエルメスも「似た仕事」から成功をつかんだ
・江戸時代の蚕を復活させる
・妄想を現実化する仕組みをつくる
・スケールの大きな妄想ほど実現する
・失敗は実現までのプロセスととらえる
第4章 美意識は育つ
・美意識を磨き合う、西陣の仕組み
・新しい時代の組織論
・プライドとリスペクトが「セッション」を可能にする
・美しい環境は人を変える
・美への投資がもたらすリターン
・「本物に触れさせなさい」――フェラガモの哲学
・千利休の「守破離」
・「美への投資」を行うポーラ
・人間の持つ美意識がビジネスの「ビジョン」になる
第5章 工芸が時代をつなぐ
・創造の根幹は工芸にある
・GO ON「伝統工芸」の枠を打ち壊す
・美意識を磨き合う仲間
・職人=クリエーターの時代
・松下幸之助「伝統工芸は日本のものづくりの原点」
・ミラノで話題をさらった「Electronics Meets Crafts:」
・工芸による「新しいルネッサンス」
・すべての人が消費者からクリエーターに
◼️著者について
細尾 真孝(ほそお・まさたか)
株式会社細尾 代表取締役社長
MITメディアラボ ディレクターズフェロー
一般社団法人GO ON 代表理事
株式会社ポーラ・オルビス ホールディングス 外部技術顧問
1978年生まれ。1688年から続く西陣織の老舗、細尾12代目。
大学卒業後、音楽活動を経て、大手ジュエリーメーカーに入社。
退社後、フィレンツェに留学。2008年に細尾入社。
西陣織の技術を活用した革新的なテキスタイルを海外に向けて展開。
ディオール、シャネル、エルメス、カルティエの店舗やザ・リッツ・カールトンなどの5つ星ホテルに供給するなど、
唯一無二のアートテキスタイルとして、世界のトップメゾンから高い支持を受けている。
また、デヴィッド・リンチやテレジータ・フェルナンデスらアーティストとのコラボレーションも積極的に行う
2012年より京都の伝統工芸を担う同世代の後継者によるプロジェクト「GO ON」を結成。国内外で伝統工芸を広める活動を行う。
2019年ハーバード・ビジネス・パブリッシング「Innovating Tradition at Hosoo」のケーススタディーとして掲載。
2020年「The New York Times」にて特集。テレビ東京系「ワールドビジネスサテライト」「ガイアの夜明け」でも紹介。
日経ビジネス「2014年日本の主役100人」、WWD「ネクストリーダー 2019」選出。Milano Design Award2017 ベストストーリーテリング賞(イタリア)、iF Design Award 2021(ドイツ)、Red Dot Design Award 2021(ドイツ)受賞。