お好み夜話-Ver2

バスタ・マスタ

店の入り口のところに、おでんの暖簾を下げたら、それを目当てに入ってくる方が増えた。

それはそれでありがたい事だが、たいていそういう方々は、入ってくるなり

「おでんちょうだい」

と、メニューも見ずにおっしゃり、自分が入った店が何屋だかもかまわず、当然店名などにはお構いなく、ほぼ100%酔っている。

まあでも、最後までおでん屋と思っている方はごくまれで、帰りがけには

「今度はお好み焼を食べに来るよ」

と、おっしゃってくださる。

だが、次回があったためしは、今のところない・・・・・



断酒&炭水化物断ちをして一週間。

つねに腹ヘリの状態で、腹はグーグー鳴っているが、毎日走って元気だ。

しかし、炭水化物の誘惑は如何ともしがたいときがあり、酒を我慢するよりずっと辛い。

そんなある晩のこと。

お客様が入れ替わり立ち代り少し忙しい時、3人組の若いお兄さんのうちのひとりが、メニューを見ながらこういった。

「すいません、パスタはないんですか ? 」


パスタ !!??


うちは何屋なんじゃい !!

「こなもん」を扱っているから、パスタがあってもいいかもしれないが、メニューのどこにもパスタなんて書いてないんですけど、なんで


考えてみた。

たった今店を後にした年配のお客様が、こうおっしゃったのだ。

「マスター、うまかったよ」

それを小耳に挟んだお兄さんは、こう聞き違えたのだ。

「パスタ、うまかったよ」

と。

パスタとマスター、どういう頭の配線で聞き違えるのか唖然とするが、それしかパスタの出現は考えられん


う~~~ん、炭水化物断ちしている身には、人様のお好み焼にも垂涎ものなのに、パスタなどとよくも言ってくれちゃったりして


天草から帰ってきたら、ぜったい「番長」になってやる

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