先日亡くなった西田敏行追悼のためのドラマの再放送。
2002年だからもう20年以上前。西田敏行が一番脂がのっていた頃かな。
まあ西田敏行は相当に長く脂がのり続けた人だから……ピークが長い。
まあさすがに20年以上たったドラマは多少現代とは感じが違いますわね。
このドラマはあまり濃くない内容をサクサクと進めていたイメージ。
それはそれで潔くて良かった気がする。それが最上だとは思わないけど。
小林一茶のことはよく知らない。
このドラマは田辺聖子の「ひねくれ一茶」をベースにしているらしい。
わたしも田辺聖子の古典エッセイで読んだ範囲での一茶しか知らないかもしれないなー。
一茶は憎さげな人だったんだろうと思いますね。実生活では付き合いにくいタイプ。
今回のドラマでは西田敏行の雰囲気がちょうど中和して、狷介さと若干の可愛げが
上手に同居していたけど、実際は気が合う人としか付き合えなかった人じゃないかと。
それなのに句は可愛いですよね。
わたしは有名な句しか知らないが、この小さきものたちへの温かい視線は
やはり他人にはない、独自の個性だと思う。
あれですよね。鳥獣戯画に通ずるような感性を感じる。
今回のドラマでは、知ってる句以外のものも豊富に出て来て良かった。
そして句を書いたフォントというか、文字も温かみがあって稚気があって良かった。
イメージより生活には苦労してなかったのかな。
家と土地を継母と異母弟と争ったエピソードはあったが、そんなに大きな家と土地である
ようには思ってなかった。暮らすのにかつかつくらいの自作農かと。
俳句の宗匠が本業だとしても、当時の信濃で人を雇って耕させるくらいなら
けっこう余裕がありますよね?
家族と喧嘩して、晩婚で、子供と最初の奥さんをみんな亡くして、
その後も若い後妻をもらい……というアウトラインだけを見ると、
わりと殺伐とした人生を想像するのだが。
でもドラマでは最初の奥さんとも二番目の奥さんとも仲睦まじく……
こういう風に描いてくれると平和でありがたい。
が、「何人おらの子供を殺せば気がすむんだ!」……は、これを言ったらもう終わりだと思う。
20数年前のドラマ。
石田ゆり子も寺島しのぶも若くて可愛かったねー。洞口依子も地味だがいい役だったね。
継母は三林京子という人。正直見覚えはないのだが、上手でしたね。
かたせ梨乃もあっさり退場しちゃったけど、こういう役でよく出てましたね。
杉浦直樹なる人は、名前は憶えてなかったけどいろんな作品で見ていた気がするよ。
あとは自然描写が美しくて良かった。
信濃の山。菜の花畑。空の青。蛙の緑。
折にふれてたっぷり自然描写を入れてくれて目に優しい。
願わくはこれが実際の信濃の山々であらんことを。
旅の途中で立ち寄った滝は、北斎の絵にある阿弥陀が滝だったりしますかね?
あの丸い滝口がそれっぽいと思ったのだが。
信濃と江戸の往還には通らない位置関係であるようだけれども。
近頃、昔のドラマ見てしみじみとするなあ。
以前にはなかった感覚な気がする。歳ですねえ……。
2002年だからもう20年以上前。西田敏行が一番脂がのっていた頃かな。
まあ西田敏行は相当に長く脂がのり続けた人だから……ピークが長い。
まあさすがに20年以上たったドラマは多少現代とは感じが違いますわね。
このドラマはあまり濃くない内容をサクサクと進めていたイメージ。
それはそれで潔くて良かった気がする。それが最上だとは思わないけど。
小林一茶のことはよく知らない。
このドラマは田辺聖子の「ひねくれ一茶」をベースにしているらしい。
わたしも田辺聖子の古典エッセイで読んだ範囲での一茶しか知らないかもしれないなー。
一茶は憎さげな人だったんだろうと思いますね。実生活では付き合いにくいタイプ。
今回のドラマでは西田敏行の雰囲気がちょうど中和して、狷介さと若干の可愛げが
上手に同居していたけど、実際は気が合う人としか付き合えなかった人じゃないかと。
それなのに句は可愛いですよね。
わたしは有名な句しか知らないが、この小さきものたちへの温かい視線は
やはり他人にはない、独自の個性だと思う。
あれですよね。鳥獣戯画に通ずるような感性を感じる。
今回のドラマでは、知ってる句以外のものも豊富に出て来て良かった。
そして句を書いたフォントというか、文字も温かみがあって稚気があって良かった。
イメージより生活には苦労してなかったのかな。
家と土地を継母と異母弟と争ったエピソードはあったが、そんなに大きな家と土地である
ようには思ってなかった。暮らすのにかつかつくらいの自作農かと。
俳句の宗匠が本業だとしても、当時の信濃で人を雇って耕させるくらいなら
けっこう余裕がありますよね?
家族と喧嘩して、晩婚で、子供と最初の奥さんをみんな亡くして、
その後も若い後妻をもらい……というアウトラインだけを見ると、
わりと殺伐とした人生を想像するのだが。
でもドラマでは最初の奥さんとも二番目の奥さんとも仲睦まじく……
こういう風に描いてくれると平和でありがたい。
が、「何人おらの子供を殺せば気がすむんだ!」……は、これを言ったらもう終わりだと思う。
20数年前のドラマ。
石田ゆり子も寺島しのぶも若くて可愛かったねー。洞口依子も地味だがいい役だったね。
継母は三林京子という人。正直見覚えはないのだが、上手でしたね。
かたせ梨乃もあっさり退場しちゃったけど、こういう役でよく出てましたね。
杉浦直樹なる人は、名前は憶えてなかったけどいろんな作品で見ていた気がするよ。
あとは自然描写が美しくて良かった。
信濃の山。菜の花畑。空の青。蛙の緑。
折にふれてたっぷり自然描写を入れてくれて目に優しい。
願わくはこれが実際の信濃の山々であらんことを。
旅の途中で立ち寄った滝は、北斎の絵にある阿弥陀が滝だったりしますかね?
あの丸い滝口がそれっぽいと思ったのだが。
信濃と江戸の往還には通らない位置関係であるようだけれども。
近頃、昔のドラマ見てしみじみとするなあ。
以前にはなかった感覚な気がする。歳ですねえ……。