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新型コロナウイルスが猛威をふるっている。中国当局は2月2日、患者数が1万4380人になったと発表。死者は304人となった。
大川隆法・幸福の科学総裁は1月30日、イギリスのユートピア思想家のトマス・モアの霊言を収録。コロナウイルスの問題を含め、現代社会の問題についての質問に答えた。霊言「トマス・モアのユートピアの未来」として現在、公開されている。
トマス・モアが生前に著した『ユートピア』では、理想郷・ユートピア島において、宗教心がなく、死後の世界を信じていない人は、「威厳に満ちた人間の霊魂を禽獣の腐肉と同一視する者である」として仲間になれないという様子が語られていた。
今回の霊言で、トマス・モアの霊は、信仰は強制されるものではないとしたうえで、「天国の住人たちが、私たちの目指すべきユートピア世界にいるという考え方から言えば、無神論、唯物論は、地獄に行くしかない人たちになります」「現代ではこちらのタイプの人が相当増えてきておりますので、これは急務だと思うんですよ」と霊的世界を知ることの重要性を語った。
ウイルス感染の背景
トマス・モアの霊はコロナウイルスによる肺炎の患者が急増していることについて、中世の宗教戦争や異端審問が続くなか流行したペストや、第一次大戦中に流行したスペインかぜとの類似点を指摘。今回、武漢から新型コロナウイルスが広がった衝撃的な背景について言及した。
大川総裁はこれまでに、伝染病を起こす菌やウイルスには、悪性の霊的作用が働いていると説いてきた。例えば、コレラやペストは医学の進歩で根絶されたが、その細菌の魂が変化して、今度はエイズなど別の病気として現れているというのだ。悪霊が人間に憑依するのと同じように、こうした悪しき霊存在の憑依により、病気が広がっていく。
大川総裁は、著書『フランクリー・スピーキング』の中で、この悪性の霊について「地上の人間の乱れのようなものから来る想念エネルギーを受けて増殖する、小さな地獄の使者たちみたいな感じですね。だから、あれを治しても、おそらくはまた違うのが出て……。ただ、確実に警告としての役割をしていますね」と指摘している。
今回のコロナウイルスについても、トマス・モアの霊は、「利便性が増していくと同時に、気をつけないと信仰心が失われていくので、そのときには、当時の人間の技術レベル、テクノロジー等で乗り越えられない問題が出てくることがあって、人間社会側が敗北する経験は、何度も出ると思うんです」と、ある種の警告であるという見解を語った。
中国政府は無神論・唯物論を旨とし、香港でのデモを弾圧。台湾は中国による選挙介入を防ぐ法律を制定するほどの事態だ。また、公式にウイグル人強制収容所の存在を認め、思想改造を行うことを正当化している。中国政府の人権無視の姿勢に対する国際的な非難は、徐々に高まっている。
トマス・モアの霊は、「中国のほうがおかしいので、その、悪いウイルス菌を外に出さないでもらいたいと、今、隔離されているように見えなくはない」と指摘した。中国の公衆衛生の水準の低さや国際社会への情報開示の問題とともに、信仰なき国家の限界があぶり出されている状況と言えるだろう。
霊言では、このほかにも以下の論点が語られた。
- トマス・モアが、著書『ユートピア』で語りたかったこと
- 信教の自由が重要であるべき理由
- 自由な社会で、貧困問題を解決するビジョン
- カトリックとプロテスタントが分かれた意味
- 産業革命の限界とは何だったのか
- 日本が未来を考えるための道筋とは
- イギリス・日本・タイの立憲君主制を、どう見ているか