クルシャ君、何か壁の辺りを見上げているようです。
夏になってきたので、小さな虫がよく部屋に入ってきています。
蚊のようなものが飛んでいると、喜んで向かっていくのです。
ところが、猫なので自分の見たい方向にしか集中しません。
クルシャ君がしばらくおとなしくしているなと思ったら、窓辺や
壁際でじっと虫が現れないかと見つめていることがあります。
彼の期待が現実になる事はほとんどないのですが、待ち伏せして
いることそのものが楽しいのかもしれません。
どこかに虫がいるはずだと思い込んでしまっているので、探す方向
を変えたり、何度も見直したりしています。
虫を探しているラガマフィン
この動きを見ていると、そんなに俊敏ではないことが分かります。
野生でなくて良かったね、クルシャ君。
まるで何か見つけたように振る舞っていますが、そこには何もない。
期待が認知の事実を越えて幻が見えているのです。
慰めてあげたい状況。
クルシャ君は自分のしっぽで自分を宥めることができるようになりました。
信じて見つかる物と、そうでないものとがあるんだよクルシャ君。
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