見出し画像

クルシャの天地

北野紅梅庵の夏の演出2

昨日の記事の続きです。

京都は茶事が基本にあるからなのか、演出がきれいに
はまっています。たまに出先で店に入ると、演出意図
のわからないおばけが君臨していて、感想求められたり
したりなどすると、楽しくありません。

きれいにそろっているところに限って、何も言わなくても落ちるところに
落ちて、交流がすでに成立しているものです。無駄に客を悩ませない。

おもてなしです。

こちらは一見秋色の茶わん蒸しの容器。



でも蓋を取ると、くず餡で茶わん蒸しの上に透明な衣をかけてあります。



秋の中にある暖かさを茶わん蒸しの料理の温かさに託して、見た目は
やはり夏を意識した仕掛けになっています。ここですんなり落ちる場所
が決められています。



そんなことひとつの演出でも嬉しいので、つい写真を撮ります。



特別で高価なものは特に無く、季節のもので充分。

何なら、何食べたか後で思い出さなくてもいいのです。

むしろ、覚えていないくらいがちょうど良くて、楽しい膳を見て
楽しく過ごしたことだけが残るくらいでいい。



つい、天ぷら付の昼食になり



こちらも形が面白いので、撮影。



碗とご飯が出てきます。

この碗のデザイン、上七軒という北野門前の地域に伝わる紋のようです。



ごはんの上にはちりめん山椒。

余計に構えず、要所に閃きを入れて合図とし、互いに尊敬できる
空気を仕事で培ってきた風土はきっと日本中どこにでもまだある
のでしょう。北野あたりはそんな場所のひとつです。


【今回小うるの登場はなし】
にほんブログ村 猫ブログ メインクーンへ
このブログは上のランキングに参加しています

ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

飼主
団子紋
http://blog.goo.ne.jp/uxuyat-ulta/
皆さまやはりお椀の紋に興味持たれたようですね。
他所のブログの記事ですが、よくまとまっております。

http://ameblo.jp/tasogarekinnosuke/entry-10065786055.html

御手洗団子の形を紋にしているようです。
2010年版の『京都・大阪』のミシュランガイド(買ってる)
に、祇園でもこの団子紋のついたお椀を使っている店
があるのに目が留まりました。上七軒のお店の専用紋と
いうわけでもないみたいです。
Hitomi☆
http://angeliccat940.blog5.fc2.com/
このお椀と同じ提灯が上七軒の歌舞練場に
下がっていた記憶があります。
上七軒は京都で一番古い花街だそうですが
そこで培われた粋の精神が、今も受け継がれているのでしょうね。
ちりめん山椒、美味しそうですね♪
ごはんがすすむんですよね(笑)
まりま~
http://nfcmarima.blog70.fc2.com/
わ・・どれも芸術ですね。
目でもおいしぃ!!!!!!
食器やお椀も楽しみのひとつですね♪
ketty
http://sweetymaron.jugem.jp/
お食事も美味しそうで、お部屋も素敵ですね。
時間を忘れそうです。
私もおわんの形に惹かれました。
Chocolat
http://noru3.blog83.fc2.com/
まあるいお椀が可愛らしい形ですね!!
こういうお食事は、食器を見るのも楽しみの一つですね。
ちりめん山椒、大好物です♪時々口の中が痛くなるけど(苦笑)。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「取材報告」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事