クルシャ君、羽根のおもちゃで大喜びです。
猫が例外なく羽根が好きなのかどうか分かりませんが、野生状態だと
獲物だから、やっぱり刺激的なのかもしれません。
以前住んでいた場所は鳥の寄りつかないような街中でありましたが、稀に
烏がやってきていました。まだ若かったウルタ君は賢い烏に顔を覚えられた
ようで（カラスは顔を覚えます）、一時期頻繁に同じ烏が狭いベランダに
やってきてウルタ君を呼んでました。
ある時からその烏もやってこなくなったのですが、とある雨の激しかった昼間、
ベランダに真新しい烏の羽根が二枚落ちていました。飼主はきっとウルタ君への
プレゼントだろうと考え、落ちていた羽根を日光に晒し、アルコールで消毒して
から（鳥の羽にはいろいろ住んでますから）ウルタ君におもちゃとして与えた
ところ、大喜びでした。
それから、同じ烏を見る事もなかったにも関わらず、外で烏の声がするとウルタ君
は表を探すようなしぐさを繰り返していました。
あの黒い奴はかなり賢い生き物です。
それにしても、この話からするとベランダに来ていたのは烏の中でも特別賢い烏だった
のかもしれません。
羽根を偶然落としたのなら問題ないのです。実際そんなところでしょう。
でも、自分で抜いて落としていったのなら、民話の鶴女房的な恩返しの話に
なりそうです。
「あいつ羽根で遊ぶだろう。置いて行くから遊んでやってくれ」ってことなんですが
どうしてもそう考えてしまいがちです。まあ、たいして害もないからこれくらいは
話を作って信じても良いのかな、と思います。
飼主とクルシャ君のいる場所にはあまり烏は現れません。代わりによく鳩が
飛んでいます。幼い頃のクルシャ君は飼主の拾ってきた鳩の羽で遊んでいました。
おかげで、どうやらクルシャ君も羽根が好きらしいと分かったので、おもちゃ
選びに苦労しなくなりました。
ただ、今クルシャ君は風邪ひき中です。
遊びたいけど、風邪の症状のおかげで好きなように動けません。
涙をためながら欠伸する猫
なにか眠たくて涙をためて欠伸しているみたいですが、涙は風邪の症状です。
遊んでおもちゃに向って飛びかかっていても、くしゃみを連発して動きが
止まったりします。
遊びたいけど、体力は風邪を治すのに使おう。
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