『琅玕筠庭録 翡十七』が出版されました。
現在の表紙は違いますが、差し替え作業は済みましたので
Kindleに於ける表示変更待ちとなっています。
アートと歴史、アンティークと偉人達の生涯について
毎回驚くべき発見を、調査の中で学ばせて頂きました。
資料代は原稿料に勝ることさえありました。
そもそも、あり得ないほど原稿料が廉かったので
数万円の資料を何冊か求めてしまうと、稿料を越える
ということになるのです。
特に専門的な書籍の場合、資料として再利用することもない
というので、人丸に下げ渡されることもあって、資料の保持も
偶に許されていました。
テーマ毎に好きなだけ研究することも出来た環境ではありました。
とはいえ、締め切りがありましたので、三日で七冊読み切って
付箋だらけにするという作業は必須でしけれども。
そして、どんなときでもウルタ君が側にいてくれた
幸せは忘れられません。
一度だけ担当編集に「猫が好きです」と告げたら
「飼ってる猫をできるだけ残酷に虐待して
無残に殺す作品を書いたらどうですか」、
と外道極まる返答をされましたが。
担当編集は、固まっている人丸の表情を観て、けらけらと
嬉しそうに笑ってました。
あの事だけは忘れられない。
決して忘れない。
しかし
無名でも、人丸の存在を外部秘とされて人権を抑圧されていても
日々は幸せだったのです。いずれ機会があれば例の担当に
「何を最も愛していますか?」と尋ねてみたいと思います。
そして「あなたの愛するものが幸せでありますように」と祝福します。
さて
今回は、『随猫興説三 下』も出版されております。
本作に於いても、アムルタート様によるご助力を頂いて
出版に至ったことをここに明記し、感謝いたします。
また新たなプラットホームからの書籍選択も
できるようになりました。
展開名は「明鹿人丸の世界」で、ホームページと
同様です。
更に、うるたやのショップへの作品移行
を随時行っています。近日中には、第四の販売サイト
への移行も行います。