本日は菖蒲の節句ですね。
飾り鎧に粽に鯉のぼり。江戸期以降の習俗にはどうも語呂合わせで
無理矢理目出度がって慣行にするケースが目立って多く見られます。
菖蒲を勝負と読み替えて、武家の男子の祝い事になったのもそのころの話。
今日の記事はそんな年に何度もある節句の祝にでも気軽に使えて、特別感も
楽しめる京都の店の紹介。
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飼主なんか、また江戸時代の語呂合わせかよ、とそんな習慣や祭に
出会う度に鼻白むわけですが、あの頃の空気に馴染んで楽しめるように
なってくると、なんとも思わなくなる。
語呂合わせで目出度がることが、ですよ。
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ここは岡崎、南禅寺近辺です。
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しかしまた、しばらく江戸の感覚から外れていると、再び何かの語呂合わせなんかに
出会って、なんだこれと思う。近年こんなことを繰り返しているのであります。
いずれ、慣れてしまうわけですが、同じ違和感を抱いた人に対して既に租借して
しまっていると、なんだか違和感不感症みたいに思われるんではないかと余計なこと
を気にしたりし始めていますよ。
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何もね、語呂合わせが悪いとは言わないんですよ。
おかげ参りの時代でしたからね。
ただ、後からやってきた飼主のような者とか、後世の物好きたちにとっては
儀礼と習俗が起源に直結していて、読み替えや接合が少ないほどありがたい。
でも、そんなことほとんどないんですよね。
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そこで、せめて諸様式の混交とか折衷とかが生じるにしても、内的な必然性
というのがあれば様式や意味の変化にも我慢できる。
我慢というか、まだ面白がっていられるのです。
もう分かりますよね。
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儀礼変化の主要因が、なんで語呂合わせやねん、と。
猫尻尾を大にして、いや声を大にして言いたい。
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史的要因変化の下部構造重視教、という宗教があります。
これね、宗教なんですよ。見抜いて下さいね。
大体イデオロギー移植された時点で無反省に受け入れられてますから
批判されること自体意外に思われるでしょうが。
史的要因変化の下部構造重視教においては、第一要因である物質的な基盤
主に経済要因、生産力や人口の動態変化を例えば菖蒲の節句の菖蒲を勝負に
パラフレーズすることについての正当化を補完する理屈がいくつも用意されています。
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かいつまんで話さないから支離滅裂に見えると思います。
だが、何でもそんなもんですよ。慣れるんですな。それしかない。
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しかし、それにも関わらず、何事も省略によって出所は隠される。
主要因は別の所にあって、頻繁に繰り返されたある時期の語呂合わせと縁起担ぎ
が儀礼の読み替えの要因としては二次的なものにすぎないという主張とまるで
同じなのは意図的です。それがどうしてなのかを見抜くしか無い。
全部書いたら教義になるでしょう。教義以上に考えなくなるのが良くない。
だから書かない。でも知らなければそもそも教義にもたどり着けない。
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なんだかやっと面白くなってきたところで八寸。
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八寸の料理はすべて春を表現していました。
初めて食べる物もあって、工夫に感心。
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向付は鰆だったと思います。
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ようやく豆腐。
実は、ここ湯豆腐の店だったのです。
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湯豆腐鍋。
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焚き物には筍ですね。
湯葉やふきも添えてあります。
中心の饅頭は何だったか。
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田楽に
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酢の物
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ご飯。
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ご飯は筍の炊き込みでした。
京都で和食のコースを楽しむなら、豆腐料理をお勧めします。
手軽だし、店も多く、かなり丹精こもったものを頂けます。
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