路地、小路、辻子。
こちらいつもの膏薬辻子(こうやくのずし)。
一昨年あたり、神田明神が道向かいに移動しています。
将門公の梟首があったという現場だという案内板が
あります。今では、懐石の名店が並ぶ高級な雰囲気。
飼主が越してきた当時は、辻子も寂れていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/3a/a4d644b3d48f8bd4dce3ddd81a3812a2.jpg)
道の脇にある火鉢の灰の中に地蔵を発見。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/99/6c9665d55278320f112d21732a89e310.jpg)
灰に潜るのは猫ばかりと思っていたが、地蔵も潜るのか。
地蔵というのが大地の包蔵力のことだから、埋まっていても
おかしくない。飼主は4歳児の頃、裏庭を掘っていて、石地蔵
の欠けたのを掘り出したことがありましたが、地中で六道の
救済をしていたわけではなくて、件の地蔵は廃仏毀釈でやられ
た残骸だったことを後に知るという、実に後味悪い思いをした
ことがある。
聖別に灰を用いる場合がある。また、旧約聖書では灰を被って
悔恨するなどという。シンデレラが灰被りなのは虐げられた
女性というのを猫に擬したものである。
というわけで、訳を知った誰かが地蔵を灰に置いたのかも知れない
し、単に面白かったからかもしれない。
このあたりでは、子供の守護者としての地蔵信仰が残っているの
で、地蔵といえば地蔵盆。事故が起きやすい場所、水辺などに
よく地蔵を見る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/75/2a79c2e21a2fca27c764d79b22df478a.jpg)
どこを見ても桜ばかり輝いていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/6c/abecf61b511178f33c297eac198c299a.jpg)
そういえば、枯れ木に花を咲かせたのも灰でしたろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/ed/2577536533d3141a341bf7b322812060.jpg)
不滅の灰なんて話に持っていくと、面倒なことになるので
ただ花見をいたしましょう。
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