2017年に発表された論文によると、SNSで活動する著名人の活動や行動は、SNS利用者や認知者の購買意欲を促進させることが分かったのだそう。
また購買意欲の度合いは、著名人の専門性と親近感が深くかかわっているのだという。利用者は想像しやすく、身近に感じられ、また知識もある人の発言に信頼を置くため、このような傾向が発生するのだそう。
そのため、メディアで大々的に取り上げられる有名人よりも、顧客層をある程度絞った著名人のほうが購買意欲を上げやすいという。本の帯などに書かれた「○○絶賛!」は、それなりの効果を発揮するのだとか。
購買意欲はもう2つ「SNS上で見栄を張りたいか」「SNS上で構築された人間関係を保ちたいか」というステータスにも左右される。
故に、商品にいいイメージを持たせるための誇大表現や加工はある程度受け入れられるのだそう。
誇大表現の発信元が販売主であれ、レビュアーであれ、買い手にとっていいイメージを持たせるためのそれは「いいイメージを持たせてくれるものだからアリ」と判断されるのだという。
たとえ、商品や買い手にとって致命的な問題を切り捨て発表したとしても、だ。
ーーー買い物の目的は人それぞれだ。
勝手に信頼した人の発言を鵜呑みにし、いい情報しか挙がらない商品に飛びつき、優越感に浸るのも買い手の権利だ。
ただ、その選択が後々後悔を招かないかということだけは、聞いてもいいかな?
参考文献
Citation: Djafarova, Elmira and Rushworth, Chloe (2017) Exploring the credibility of online celebrities' Instagram profiles in influencing the purchase decisions of young female users.