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2013年に発表された論文によると、心の迷いには気分を下げる効果はなく、またそれはネガティブな感情を引き起こさないという。
具体的には、心の迷いは悲しみや不安などの感情によって引き起こされるが、心の迷いそれ自体は感情への関与はなく、迷いが引き起こされた後の感情や気分低下は迷いが生じる前の感情によって予測できるという。
また、心が迷う感情的な理由は迷いを引き起こした感情と一致するため、悲しみや不安といった感傷のプロセスの1つとして心の迷いがあるというよりかは、感傷のプロセスと同時並行する形で心の迷いが発生している可能性がある。
なので、心の迷いを引き起こした感情が解消されればそれ以上の気分低下は発生しないのだが、例外として対象と関連性の高い現在の問題を理由に生じた心の迷いは後の悲しみとわずかな相関を示したという。このわずかな相関は、心の迷いというプロセスが問題解決のプロセスを反映したものである可能性が高い、と推測された。
注意点としては、今回の研究は心の迷いとそれを抱く前と抱いた後の感情の相関を計ったものであり、因果関係を証明するものではないということ。悲しみや不安が具体的にどういった経路で心の迷いを引き起こしているのか、を追求したものではない。
ーーーハニーチュロスを1ダースか、それともポン・デ・リングを1ダースか。
ミスタードーナツで何をどれぐらい買うかで私はよく迷うのだが、
どういう決断を下そうが、悲しい気分はちっともわかない。
……お財布は、とても悲しいことになってるけれども。
参考文献
Giulia L.Poerio,PeterTotterdell et al. (2013) Mind-wandering and negative mood: Does one thing really lead to another?
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