2003年に発表された論文によると、児童虐待者は自尊心が低い傾向にあるとの事。
低い自尊心は認知の歪みを発生させる。物事を正常にとらえられなくなり、歪んだ理屈と思想と思考をもとに、より感情や欲に委ねた行動をするようになる。
その行動の1つが、俗にいう児童虐待である。
児童虐待者は抱える自尊心の低さから、被虐待者の嘆きを受け入れられず容赦なく行動を続ける。嘆きを受け入れれば自尊心がより傷んでしまうから、受け入れないよう間髪入れず行動を続ける、行動を正当化してしまう。
しかしその行動によって自尊心が満たされることはなく、年月とともに拍車がかかってゆく。
そして被虐待者の自尊心は継続的な虐待により、修復不可能なまでに傷んでいく。
傷んだ自尊心は、経験してしまった被虐待者は、次に何を生む?
ーーー食い止めるためには、理解するほかない。
被害者の容態も、加害者足る理由も。
そして「優れた他者にあったとき、その他者を貶したり、他者より優位に立ちたくなるような感情」についても。
参考文献
W. L. Marshall, L. E. Marshall et al. (2003) Distorted Attitudes and Perceptions, and Their Relationship with Self-Esteem and Coping in Child Molesters.
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