ばりん3g

マイクラ補足 兼 心理学のつぶやき

IQが高い人はなぜ問題を解くのが速いのか、実はまだよくわかっていない。

2021-07-12 | 旧記事群

1986年に発表された論文によると、高IQの人々は知能指数を計る検査の検査時間が平均的IQよりも短いことが分かったそう。

 

「IQが高い人は問題を解くのが速いって、そんなのあたりまえじゃん。だって高IQなんだよ」

説明になってないぞ。『何故』IQが高い人は問題を解くのが速いんだ?

 

高IQの人が問題を解くのが速いのは直観的に納得できるし、実際に数値も出た。いかなる試験の結果を、いかなる方向で捉えても、そう求めだされる。

だが、なぜ高IQの人が問題を解くのが速いのかが、まだよくわかっていない

言うなれば、なぜ高IQの人がIQを高く在れるのかがまだよくわかってないともいえる。

 

そういった事象は高IQの人間特有の認知戦略、つまり物事のとらえ方や感じ方、処理の仕方や感情への対処が関わっているとする仮説がある。

その仮説をもとに、問題解決の際にどういった認知戦略を用いているのかを割り出す方法も模索されている。

が、依然としてよくわかっていないのが現状。

そして、高IQの人に直接聞いてもあまり成果はないだろう。彼らにとっては当たり前なのだから。周囲にも当たり前とされてきたから。

 

キミたちが当たり前だとするものに論理を見つけるのが心理学だ。

こういった問題にも、学者はきちんと頭を抱えているぞ。

 

 

参考文献

VincentEgan (1986) Intelligence and inspection time: Do high-IQ subjects use cognitive strategies?



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