2013年に発表された論文によると、学生の勉強の先延ばしの度合いは、その学生が受ける厳しい教育や行動への制約の度合いと強い関係にあったという。
逆に、学生の自律性を認め、学生の行動への理解と支援を行うことは勉強の先延ばしを縮める大きな要因になったとのこと。
このことから、学生を縛り付け勉強机に無理やり向かわせるような行為は、少なくとも勉強の先延ばしという負の効果につながることが分かった。この効果は勉強に限った話ではなく、業績でも同じことが言えるだろう。
なぜ学生が勉強を渋るのか、成績が芳しくないのか。俗にいうスパルタ教育が学生にどのような効果をもたらすのか。
そういった目を向けるべき考察を放棄し、ただ罪に罰を重ねるだけでは親子ともに学びがない生活を送ることになる。陥りやすい落とし穴、要事に気を向けられるよう。
ーーーそう言っても、なぜ成績が悪いんだ、と叱りつけて止まない人もいる。
「この方法しか知らない」のか、「指導しているという快感に身を沈めたい」のか。
しかりつけをやめない理由は、いったい何だろうね?
参考文献
Hamidreza Zakeri,Behnaz Nikkar Esfahani et al. (2013) Parenting Styles and Academic Procrastination.
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