2018年に発表された論文によると、人間は他者に親切な行為をするとちょっとだけ幸せになれるとのこと。
この効果は性別や年齢、参加者の性格特性や環境には左右されず、そこまで効果量は大きくないが一定の効果はあるらしい。
「情けは人の為ならず」
この言葉の通りだ、多くを語る必要はない。
身近で仲のいい人だけでもいい。
ただし、「アナタのためを思って」が口上につく行動は親切ではない。
それは歪んだ認知か、或いは願望の押し付けからくる言動であり、そのほとんどはされた人にとって迷惑であり、した人にとっての本望でしかない。
そして、「ありがとう」の一言や返礼を押し付けるように求めてはいけない。「ありがとう」の一言に依存し行動しても得はない。
「親切にするという目的はどこへ行った?」なんて問われるぞ。
他人を親切にしたいのならば、まずは自分から。
人間は構造上、自分が幸せになると他人も幸せにしやすくなるのだ。
参考文献
Oliver ScottCurry et al. (2018) Happy to help? A systematic review and meta-analysis of the effects of performing acts of kindness on the well-being of the actor.
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます