2011年に発表された論文によると、人間は時間をお金で考えると幸福でいられなくなることが分かったそうな。
具体的には、自分の給料を時給換算して頭の片隅に留めてしまうと、ゲームで遊んでいたり音楽を聞いていればいるほど、幸福感が減少してしまうとのこと。
これは給料を時給で換算したことによる「働いてない時間に対する焦り」が幸福感を阻害しているため、ゲームで遊んでいたり音楽を聞いていたりする時間だけ給料を支払う仕組みにすると正常に幸福を感じるのだそう。
「あぁ、あの遊んでいる時間を全部アルバイトにつぎ込んでいれば……、あの遊んでいる時間を全部勉強する時間に変えていれば……、あんな無駄なことをせずもっと役に立つ行為をしていれば……」
「あんな後悔はもうしたくないんだ、将来に役立つことがしたいんだ」なんて言いたげだな、キミ。
別に、そう思うならその行為や意思を阻害する気は私にはない。
が、一言。
人間は思っている以上に短期的で短絡的なことしか考えられないんだぜ。
現にその願望と行動だって、いまある焦燥を解消するための策じゃないか。
参考文献
Sanford E.DeVoe et al. (2011) Time, money, and happiness: How does putting a price on time affect our ability to smell the roses?
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