2011年に発表された論文によると、知能は学業成績と最も深く関係しており、次いで知的好奇心と努力の掛け合わせが関係していたという。
また、知能の学業成績への影響は性格を介さずに発生するとの事。
「もともと頭がいい人はテストでもいい点がとれる」
「テストという目標のために熱意と努力を絶やさない人もテストでいい点がとれる」
「そして、性格がどれだけよかろうが悪かろうが、もとからある知能の妨げにはならない」
「ただし、性格次第では好奇心を働かせられるかどうかが変わってくるので、性格を遠因とした好奇心の動きようで成績は変わるかもしれない」
私は今、読者が各々の場で体験したであろう当たり前というものを言葉にした。
今回の議題は理屈もなんとなくわかってしまう事々だし、そのなんとなく思いついた理屈がほぼそのまま通用する議題でもあるのだ。
私はこれ以上この議題で風呂敷を広げることができない。
なので今日はこれでおしまいだ。
1つ言うことがあるとすれば、
こういう当たり前とだと言われる現象を統計と論理で分析するのも心理学だと言える。哲学と混同されがちなのは、「当たり前に焦点を当てる」という本質が似通っているからなのだ。
だから、心理学で分析した結果には、今回のような意外性のないものもたくさんある。大昔の偉人が残したことわざ通りの結論になることもある。当たり前だとされてきたことがそのまま結果となることもある。
それでいい。
意外性を求めることが学問の本質ではない。
参考文献
Sophie von Stumm, Benedikt Hell, Tomas Chamorro-Premuzic (2011) The Hungry Mind: Intellectual Curiosity Is the Third Pillar of Academic Performance.
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