弦楽器を弾く日々

街のヴァイオリン弾きの日々のあれこれ

真横で聴く音の重要性

2025-02-11 23:40:00 | ヴァイオリン
下書きを見返していて、1番古い記事が結構喧嘩越しというか、あれ何かに怒りながら書いてたのかなみたいな雰囲気だったので消しました

過去の腹立つ事を思い出してはそれに関連する記事を書くというのをたまにやるので、そのせいでしょう。
でもよくいる、人のSNS投稿内容に便乗や反対意見をしているだけの投稿や、受け売りばかりの記事より、実体験やそこから導き出した意見や考察記事の方が私は好きなので、これからもほぼ自分の身の回りの話がメインになるかと思います。あまり綺麗事も書かないし誰かにわかってもらいたいわけでもないので、当たり障りの無い記事しか見たくない!という人はストレス溜まるかもしれないので見ないでくださいね

ではその消した下書きに関する話を書き直します。

同じ門下生の話を師匠からよく聞かされる(興味あるから嬉しい)んですけど、所謂"よく弾けるお気に入り"という生徒がいるんですよね。よく弾く生徒に対しては先生の上手くさせたいという熱量も上がりますから、よく話に出てくるわけです。
その中の1番のお気にの子についてはとにかくめちゃくちゃ上手いといつも仰ってて、それは将来楽しみだなあとうんうんと聞いてるんですが、一つ弱点があるらしく、ビブラートがあまり上手くないみたいで。

ビブラートのかけ方って、結局センスでしかない技術の一つだと思っていて、運指がどうとか弓幅や位置や指弓がどうとかというのは覚えるだけなのであまりセンスは関係無いですけど、ビブラートに関してはほぼセンスというか、かけ方を言葉で説明は出来るしその言葉通りに練習は出来るけど、最終的に耳で掴むしかない。で、師匠ってあまり模範演奏しないタイプで、別にそれでも上級者のレッスンって問題無いのだろうけども、ビブラートこそ上手いビブラートを真横でどれだけ自分の耳に入れるかが重要だと思ってるんですよ。手の動きも見える距離で。
だから教える先生が弾いてみせない、そんなに上手くないビブラートだと、少々習得に時間がかかるのでは、という自論。今の時代は動画が見放題で情報もお手本も豊富なので、動画でもいいっちゃいいかもしれないですけど、そうやってあらゆる人に興味を持って情報収集して取捨選択出来る子は良いけど、そうじゃない子は真横でなきゃ駄目というか。

「上手い奏者の演奏を聴きなさい」というのと似てるかもしれないけど、若干違う。うん、まあほぼ一緒だけど。
あと上手いビブラートとは?となるとこれも説明長くなりそうでややこしく面倒臭いから省きますけども、1番駄目なのはちりめんビブラート。これが最悪認定だったんですけど、先日それを超える痙攣ビブラートを見まして、痙攣がワースト一位になりました。私や私の身近にいる講師が駄目とするランキングなだけなので、ちりめんや痙攣が良いと思う人ややりたい人はやってください。

なので、良い師匠の元についてテクニックもめちゃくちゃあるのに、ビブラートがイマイチだとか何か引っかかるものがあるのなら、早いうちにビブラートの上手い先生を探した方が良い気がするんですよね。別に先生は1人じゃないといけないわけではないし。
ビブラートでなくとも、テクニック以外の音楽性、最近「行」という表現を覚えたんですけど、その行が良い(=音楽性に繋がる)ことも、行が上手い先生につくというのが手っ取り早い気がします。勿論全員とは言わないけど、結構ついてる先生(弾いてくれる先生に限る)に似るんですよ演奏の仕方って。意識してなくとも。

余計なお世話なんでわざわざ言わないですけども、そのご家庭はどうも結構お金持ちそうでレッスン費用など問題無さそうだし勿体無いなと。実際に聴いたことないしどんなビブラートなのかは知らないですけどね。
昨年は都合が悪く行けなかったですが、今年はその子のコンクールでも聴きに行けたらいいな。