さて、生まれて初めての入院。
事情が事情だけにウキウキするわけもなし、むしろ不安が押し寄せるレベルである。
しかしネットはありがたい。
必要なもの、便利なもの、癒されるもの。
だいたいの情報はスマホ一つで手に入る。
そしてもちろん、入院中、何よりも頼りにするアイテムであることは間違いない。
“病気のこと、あまりネットで読み過ぎて振り回されないように”
インスタでそう忠告してくださった方がいた。
まさにその通りだと思う。
私のような性格の人間は、不安を増幅させることが巧いのだ。
そして独りドツボにはまる。
ストレス製造機と化す。
後は転げ落ちるばかり。
ネットの情報というものは便利な反面、無用な心配を生む。
痛みも、苦しみも、不安も………人それぞれの感覚でしかないのに、さぞや自分のことのように感じ、胸を痛めてしまう。
そしてまたストレスに。
ただ………
大まかな流れを教えてもらえるのは有り難い。
覚悟ができる。
痛みや生活、そして心の在り方もまた、先輩たちの意見が背中を後押ししてくれる。
ガンと告知された人間じゃなきゃわからない絶望を、果たしてどう乗り越えたのか。
そして自分は乗り越えられるのか?
どのような事態に陥ったら、心が折れるのか。
全てを体験した人が、大勢いる。
もちろんそれらすべてが自分に当てはまるわけではない。
ただ指針にはなる。
うまく利用すれば、心の澱を取り除いてくれる可能性はあるのだ。
とはいえ────
あまり気にしすぎるのはNGだし、私は私のやり方を模索すべきなのかもしれない。
医者や専門家のいうことを聞いた上で、一歩一歩踏み出すしかないのかもしれない。
不安というものは際限がない。
病、これからの生活、抗ガン剤治療の弊害。
でも今何をどう考えても、その時にならないと分からないものだ。
お医者様は精一杯やってくださる。
そしてその後は、生き残るため、私自身が精一杯やるしかないのだ。
ガンは確かに恐ろしいけれど、人生や健康、人との関係を見直すよい機会になったと思う。
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