日本製紙は7日、紙需要の減少を受け、白老工場(北海道白老町)ではコピー用紙などを生産する機械、八代工場(熊本県八代市)では新聞用紙の機械を各1台停止すると発表した。2025年に実施する。(参考「【速報】日本製紙が北海道と熊本の生産機械停止」)
共同通信社配信記事、八代工場では27年度をめどに、輸出用のトイレットペーパーなど家庭紙事業の展開を始めると~
また、「日本製紙の4〜6月、最終赤字10億円 豪子会社の構造改革で」の報道も、、、
関連(本ブログ)
■2023年度の紙の国内出荷量が初めて1000万トンを下回り、紙の出荷量ピーク時からおよそ半分にまで落ち込んだ2024年05月08日
■古紙再生促進センター「2023年古紙需給統計(補正版)」、紙の生産・消費、古紙の回収・利用、古紙輸出などの統計資料2024年05月08日
ニュースリリース
日本製紙グループの生産体制再編成について
日本製紙株式会社
日本製紙株式会社(本社:東京都千代田区、社長:野沢 徹、以下「当社」)は、グラフィック用紙事業の生産体制再編成および事業構造転換を目的として、白老工場と八代工場の一部生産設備の停機および、八代工場において輸出を中心とした家庭紙事業を展開することを決定いたしました。
当社は、加速するグラフィック用紙の需要減少に対応するため、生産拠点の集約、生産性の向上、GHG排出量削減を一体的に推進することと、既存リソースを活かした生活関連事業等の成長領域拡大を念頭に検討を進めてまいりました。
白老工場では、主に上質紙を生産している8号抄紙機について2025年9月末を目途に停機します。残る生産設備においては、グラフィック用紙以外の製品の拡大を図ってまいります。
八代工場では、新聞用紙を生産しているN2抄紙機について2025年6月末を目途に停機します。
あわせて石炭専焼の9号ボイラーを停機することで八代工場での石炭使用量をゼロとし、GHG排出量を削減します。また、家庭紙事業については、2027年度を目途に開始する見通しです。
今回停機する抄紙機で生産している製品については、引き続き両工場を含めた当社での生産を継続する計画です。また、今回停機を決定した設備に係る当社従業員については、原則としてそれぞれの工場拠点内での雇用を継続する予定です。
お客様をはじめ関係する皆様にご不便をおかけすることのないよう万全を期してまいりますので、引き続き当社製品へのご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます
【生産体制再編成により停機する設備について】
生産能力 |
品種 |
停機時期 |
|
白老工場 8号抄紙機 |
64千t |
上質紙・晒クラフト紙 |
2025年9月末 |
八代工場 N2抄紙機 |
232千t |
新聞用紙 |
2025年6月末 |
9号ボイラー |
- |
- |
2025年11月末 |
以上