
焼却灰を高温で燃やし、建築資材のスラグに変えることで最終処分場に持ち込む量を減らす灰溶融施設。経費がかさむことから、休止に踏み切る=佐賀市高木瀬町の市清掃工場
佐賀新聞「佐賀市の灰溶融施設、9月末で休止 業者委託へ」より転載
佐賀新聞「佐賀市の灰溶融施設、9月末で休止 業者委託へ」よると、佐賀市の清掃工場 灰溶融施設は、2015年9月末で休止するようだ。今後は、焼却灰のセメント化事業へ民間委託。(九州内の3社と長期契約が可能な見通し)
灰溶融施設の2014年度の稼働経費は耐火れんがの更新費を含め約3億3900万円。清掃工場での発電電力、灰溶融設備で使用する電力を売電すれば、約1億2500万円の収入が見込める。セメント化の委託料は年間約1億3700万円。灰溶融では処 理の過程で抽出した金属を売却、14年度の売却益は約2400万円だった。休止に伴う経費を差し引きすると、削減効果は年間3億300万円。
全国各地の灰溶融施設、故障やトラブル続きで休止や廃止にする自治体も多いが、、、
佐賀市のように、財政面から休止にする施設も増えている。
環境省も、「環境省所管の補助金等に係る財産処分承認基準の運用(焼却施設に 附帯されている灰溶融固化設備の財産処分)について(環廃対発第100319001号)」の中で、「~灰溶融固化設備の廃止による燃料等の削減により温室効果ガスの削減に寄与すること」とまで言っている。
佐賀新聞-2015年9月27日
佐 賀市は、ごみを焼却する市清掃工場の灰溶融施設を9月末で休止する。灰溶融で焼却灰の体積を圧縮することで最終処分場の耐用年数を延ばす一方、膨大な稼 働経費がかかっていた。焼却灰の処理を民間業者に委託することで年間約3億円のコスト圧縮効果が期待でき、最終処分場のさらなる延命にもつながる。民間業 者との長期契約が見込め、19億円をかけて建設した施設は稼働13年で事実上、役割を終える。12月議会に関連予算案を提出する 。... 詳細は~
全国各地の灰溶融施設、、、
休止する施設が増えているというのに、、、長野広域連合は、これから灰溶融施設の建設なので驚く、
関連(本ブログ)
●長野広域連合 ごみ焼却施設(ストーカ炉+灰溶融)、日立造船のグループ選定[DBO 約367億円] 2015年09月10日
報道などでわかっている範囲で一覧更新
●一般廃棄物焼却施設【灰溶融炉】一覧(2015年9月))(PDF)
●一般廃棄物焼却施設【ガス化溶融炉】一覧(2015年9月))(PDF) ←(ガス化溶融炉の建設はまだ続く)
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佐賀市
一般廃棄物処理基本計画
(抜粋)
(3)ごみ処理施設
本市では合併前に点在していたごみ処理施設を統廃合しており、平成26年度から主に佐賀市清掃工場、佐賀市リサイクル工場、佐賀資源化センター及び脊振広域クリーンセンターにて、本市管内から排出されるごみの処理を行っています。
施設の概要
【焼却施設】
施 設 名 佐賀市清掃工場
所 在 地 佐賀市高木瀬町大字長瀬2369
敷 地 面 積 50,600m2
竣 工 年 月 平成15年3月
処 理 能 力 ごみ処理施設:300t/日(3炉) 灰溶融設備:23t/日(1炉)
処 理 方 式 ごみ処理施設:全連続燃焼式ストーカ炉
灰溶融設備:プラズマ式灰溶融炉
施 設 名 脊振広域クリーンセンター
焼却処理施設 灰溶融施設
所 在 地 神埼市脊振町鹿路3362-1 神埼市脊振町鹿路3362-1
敷 地 面 積 52,547m2(粗大ごみ施設・洪水調整池含む)
竣 工 年 月 平成9年1月 平成19年12月
処 理 能 力 111t/日(2炉) 18.9t/日(2炉)
処 理 方 式 全連続燃焼式ストーカ炉 焼却炉直結溶融方式