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<2016年古紙需給統計(確定版)古紙再生促進センター> 紙の生産・消費と古紙の回収・利用等の統計資料

2017年08月29日 12時25分41秒 | 紙・古紙関連

 (資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報)
●紙・板紙の生産推移(1991年~2016年)


古紙再生促進センターのホームページで、
紙の生産・消費、古紙の回収・利用等の各種統計資料として2016年古紙需給統計(確定版)が公表されている。

2016年の紙・板紙の生産量では、紙生産量は14,706千トン、板紙は11,569千トン。
紙・板紙の生産量合計は26,275千トンとなっている。
古紙の回収量は21,233千トンで回収率は81.3%
古紙の消費量は17,031千トンで利用率は64.2%となった。

 
☆グラフは古紙再生促進センター「古紙需給統計」から作成した。



●古紙・パルプの消費推移(1991年~2016年)


(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報)


●古紙回収率・利用率の推移(1991年~2016年


(資料:紙・印刷・プラスチック・ゴム製品統計年報、経済産業省生産動態統計年報・月報、財務省貿易統計)


●紙・板紙の輸出・輸入推移(1991年~2016年


(資料:財務省貿易統計)


●古紙の輸出・輸入推移(1989年~2016年


(資料:財務省貿易統計)


古紙回収率等の計算式

製紙メーカー払出実績=紙+板紙 合計(A)
紙・板紙輸入(B)
紙。板紙輸出(C)
紙・板紙国内消費量=(A)+(B)-(C)=(D)
古紙輸入量(E)
古紙輸出量(F)
古紙入荷実績(G)
古紙パルプ入荷実績(G')
古紙回収量=(G)+(G')-(E)+(F)=(H)
古紙回収率=(H)/(D)(%)
 

 


 

東京23区でも、ここのところ古紙の回収量が大幅に減少している。
国内の「紙・板紙」生産量や消費量は、減少傾向が続いてはいるが、それにもまして回収量の減少傾向が続いているという。

その不透明な部分が、いわゆる「古紙の持ち去り」とカウントされて、GPS追跡などとして新聞紙上でも話題になってるのだが。そうした背景には、古紙輸出が急激に増えて古紙価格が上昇していることにもあるのか?!しかし、古紙の輸出量もかなり減少しつつあるし、この先どうなるのか、、、

 

●国内紙・板紙国内消費と古紙回収量(古紙回収率)

国内紙・板紙の消費量と、古紙の回収量(輸出量)などを同じグラフ上に並べてみた。

素人的には、国内の「紙・板紙」の消費量の減少傾向とほぼ同じように古紙の回収量の減少も動いているようにみえるが~
若干のタイムラグはあれ、、  また、古紙回収の多様化というか、、、新聞販売店回収も頻繁に行われている。
また、地方ではスーパーなどの店頭回収もあるようだし~


☆グラフは、公益財団法人古紙再生促進センター「古紙回収率推移」から作成

 

日本の紙生産量は激減している ↓↓

 


グラフは古紙再生促進センター「古紙需給統計(経済産業省生産動態統計年報)」から作成

段ボール原紙の生産は持ち直しているが~

 

参考

23区 平成28年度の資源回収量  ~平成28年度清掃事業年報(リサイクル編)より~


あいかわらず回収量は減少傾向ではあるが、、

●紙類回収実績の推移 

回収量の激減は、なんとか持ち直していたが、、、
行政回収は、平成28年度は前年度よりも約6千トン減少

集団回収は約9千トンの減少

 

なにしろ、、新聞の発行部数も、小説などの出版物も減少しているようだし、、、
日本新聞協会「新聞の発行部数と世帯数の推移」によると、2000年:53,708,831部、2016年:43,276,147部で新聞の発行部数は大きく減少している。 また、「紙の出版物、15年の販売額5.3%減」という報道も、、
古紙となり得る、身近な紙の生産自体が大きく減少している、、

新聞販売店回収は、私の住む集合住宅でも月1回の頻度ではあるが回収している。
当日朝に、ドア前に置けばOKで、、ごみ袋と引き替えになるようだ。
集めている新聞の山をみると、けっこうな量である、、、
高齢者などにはありがたいことであろう、、

新聞販売店の回収量がどれくらいになるのか、ネットで検索してみたがかなり古い推計データしかなかった、、

新しいところでは、
武蔵野市が「新聞販売店による自主回収の現状について」という資料をネット上に載せている、

とてもいい調査で、、、おもしろい、、
その推計結果は、なんと、武蔵野市の行政回収と同じくらいの量になっている。

4.回収量について


新聞販売店は、自分たちが配ったその新聞を回収するのだから、それはそれでとてもいいことである、

行政が多額に費用をかけて回収するよりも、また集団回収に補助金を出さなくてもすむし、
回収した新聞はまちがいなく適正に再生利用されているだろうし、、、

雑誌や雑がみなど手のかかるものは行政に任せて、、、
新聞販売店は、新聞のみのいわばいいとこ取りではあるが、、、
きちんと「雑誌などは入れないでください」と但し書きまで、、

「新聞持ち去り」などで、自治体がGPS調査などしているところも多いが、、、
持ち去る業者と、それを買い取る問屋で問題の解決をしてほしい、、、

もっと頭を柔らかくして、、、武蔵野市のような調査を実施したり、、、
ごみに流れる事業系の古紙回収に力を入れるなり、、、やることはたくさんあるようにおもうが、、、

 

 

 

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