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焼却炉故障67回 下北事務組合廃棄物処理施設 サーモセレクト方式ガス化溶融炉

2008年11月20日 08時42分43秒 | 溶融炉、スラグ

下北地域一般廃棄物処理施設「アックス・グリーン」
サーモセレクト方式のガス化溶融炉2基のうち1基が設備故障により、10月7日から運転を停止
炉の故障は操業開始の2003年4月以降、計67回に上り、施設の信頼性に疑問の声が出ている~

■焼却炉故障67回 下北事務組合廃棄物処理施設
河北新報 - 2008/11/20
 青森県むつ市など5市町村のごみを焼却処理する下北地域一般廃棄物処理施設「アックス・グリーン」(同市奥内)で、サーモセレクト方式のガス化溶融炉2基のうち1基が設備故障により、10月7日から運転を停止していることが19日、明らかになった。炉の故障は操業開始の2003年4月以降、計67回に上り、施設の信頼性に疑問の声が出ている。
 設置者の一部事務組合下北地域広域行政事務組合(管理者・宮下順一郎むつ市長)が同日の臨時議会で報告した。ごみ溶融に使う酸素製造設備の異常で炉1基の運転を停止し、代替部品製造のため、12月8日まで残る1基での操業を強いられているという。
 停止期間中、一般ごみのうち4町村分は残る1基で焼却するが、むつ市分の約2000トンは、同市大畑町の最終処分場に埋め立て処分する。
 組合によると、故障以外の点検などに伴う停止も計38回、延べ285日に上っている。議員からは「故障や停止が多すぎる。契約期間の残り15年もつのか」「代替施設が必要」「損害賠償を求めるべきだ」との指摘が続出。管理者の宮下市長は「安定運転を強く指導する」と述べた。
 三菱マテリアル(東京)のサーモセレクト方式を自治体で初採用したアックス・グリーンの建設費は総額73億5000万円。同社が90%出資する「アックス・グリーン・サービス」が管理運営する。
 アックス・グリーン・サービスは当初、年間売上高6億円を見込んでいたが、相次ぐ故障や燃料のプロパンガスの高騰で年間3億円前後の赤字を計上。各市町村の委託料は、03年度の6億4000万円から本年度は10億9000万円に膨らんでいる。
2008年11月20日木曜日



施設の概要と過去の記事など

■(仮称)アックス・グリーン(下北地域一般廃棄物処理施設建設)に係る環境影響評価の概要

■アックス・グリーン放散塔内異常燃焼事故原因と今後の対応について(平成14年11月21日)(HTML) 
PDFバージョンはこちら~ アックス・グリーン放射塔内異常燃焼事故原因調査委員会

■下北広域組合ごみ焼却場 深夜、煙突で爆発 試運転中 住民に説明せず<02年11月8日毎日新聞>

津川さんのブログに「サーモセレクト方式のガス化溶融炉」についてがあります。
■ドイツにおけるガス化溶融炉事故の概要

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