一人ディズニー見聞録

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猫のディズニー作品

2022-02-22 19:17:44 | キャラクター
「800年ぶりの奇跡」。朝のニュースではそのように報じていた。


本日2月22日は「猫の日」だ。猫の鳴き声が日本語では「にゃん」というらしく、2が3つ並んだ今日は「にゃんにゃんにゃん」の語呂合わせで「猫の日」となった。そして本日2022年2月22日は、2が6つ並ぶという1222年(当時は鎌倉時代)2月22日以来、実に800年ぶりの奇跡の日なのだ。


さらに「猫の日」にかけてウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社は、2月22日を『おしゃれキャット』(1970)に登場する子猫・マリーの記念日と制定した。日本でのマリー人気は凄まじく、キティちゃんに似ている見た目、じゃなくておしゃまで可愛いところがディズニー女子たちのハートに刺さり、絶大な人気を生み出した(実際、マリーグッズは飛ぶように売れている)。


ところで、あなたはマリー以外の猫キャラクターを言えるだろうか。『ピノキオ』(1940)のフィガロや『不思議の国のアリス』(1951)のチェシャ猫など結構いるのだ。そこで、ディズニー作品の猫たちを調べてみた。


・ピート(ヤマネコの船長):『蒸気船ウィリー』(1928)

・フィガロ(ゼペットの飼い猫)、ギデオン(正直ジョンの仲間):『ピノキオ』(1940)

・ルシファー(トレメイン夫人の飼い猫):『シンデレラ』(1950)

・ダイナ(アリスの飼い猫):『不思議の国のアリス』(1951)

・チェシャ猫(不思議の国の猫):『不思議の国のアリス』(1951)

・サイとアム(セーラの飼い猫):『わんわん物語』(1955)

・チブス(大佐(老犬)の部下の軍曹猫):『101匹わんちゃん』(1961)

・オマリー(野良猫)、ダッチェス(ボンファミーユ夫人の飼い猫)、ベルリオーズ、トゥルーズ、マリー(ダッチェスの子どもたち)、ジャズネコたち(オマリーの友達):『おしゃれキャット』(1970)

・ルーファス(ペニーの友達):『ビアンカの大冒険』(1977)

・フェリシア(ラティガンの飼い猫):『オリビアちゃんの大冒険』(1986)

・オリバー(捨て猫):『オリバー/ニューヨーク子猫ものがたり』(1988)

・ミトンズ(野良猫):『ボルト』(2008)

・モチ(キャスの飼い猫):『ベイマックス』(2014)


こんなにいたのか、と思わずにいられないほどディズニー作品には多くの猫たちが登場する。この一覧を見て気づいたが、1988年の『オリバー~』から2008年の『ボルト』までの間の作品に猫のキャラクターが登場しないのだ。その20年間は、猫の手を借りる必要がなかったのだ。


1989年~2007年の間に製作された作品に猫が登場しなかったのは、話の舞台が街や家にならなかったことが考えられる。猫は狩猟をせず(それでもネズミは捕まえる)人間から餌を貰うか、人間の残飯を食べて生きているため人間が住んでいる場所、つまり街や人家に生息しているのだ。すなわち、街や人家が舞台の中心にならなければ猫が登場することは考えにくくなる。


1989年~2007年の間に街や人家が舞台となる作品はほとんどないため(気になる方はぜひ調べてください)、20年間ディズニー作品には猫が作中に登場しなかった。これは偶然なのか、それとも意図的にディズニー社が猫を使わなかったのか、真相は分からない。とはいえ今日は「猫の日」。残り少ない時間だが、800年ぶりの奇跡の「猫の日」に猫作品を観てみてはいかがだろうか。




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