一人ディズニーで発見したパーク内の細かすぎる所を紹介する「一人ディズニー不思議発見」。今回は、アメリカンウォーターフロントとポートディスカバリーの境界線となる白いタイルだ。
アメリカンウォーターフロントのケープコッドとポートディスカバリーとの境目に白いタイルが敷き詰められている。パーク内のエリアとエリアの間には、境界線が入っているが、ここは線ではなく白いタイルが敷き詰められている。
なぜ、ケープコッドとポートディスカバリーの間に白いタイルが貼られているのか。それは、ゲストに異なり過ぎる2つのエリア間の移動をスムーズにさせる役割を果たしているからだ。(ここから書くことは、あくまで個人の考えであり、パークを運営するオリエンタルランドの見解ではありません。ご了承下さい)。
エリア間の移動の際に、自分が行こうとしているエリアが見えていたら、「次行くエリアは、こんな感じの世界観だな」と思いながら移動するだろう。
例えば、ロストリバーデルタからアラビアンコーストに行くとなった場合、「あ、「ジャスミンのフライングカーペット」に「シンドバッド~」が見えた。つまり、ここからがアラビアンコーストだ」といった具合に、視界に行き先の情報が入ってくると、自分が今どこにいて、どこに向かっているのかが分かるのだ。行き先の情報があることで、その場所の世界観はすんなりと受け入れられると思う。
しかし、ポートディスカバリーとケープコッドとの境目の所は、お互いのエリアが見えにくいのだ。そのため、今まで未来のマリーナにいたのに、気がついたら20世紀初頭のアメリカの漁村にいるという感じになる。つまり、自分がいたエリアから無意識のうちに異なるエリアに移動していたということになる。
自分がいた場所から突然異なる世界に移ると、違和感や戸惑いを感じ、それがモヤモヤした不快感を生み出す。ディズニーパークという楽しいところに来たのに、異なるエリア間の移動という小さなことで不快感を覚えたくはない。
そこで、その不快感を無くし、ポートディスカバリーとケープコッド間の移動をスムーズにさせているのが、白いタイルなのだ。
お互いのエリアが見えにくい箇所がエリア間の境界で、白いタイルを通常の境界線代わりにすることで、ゲストの視線を一旦タイルに向けさせ、その後エリアの世界に目を向けさせる役割があると思った。
実際に自分も、ポートディスカバリーからケープコッドに向かう際、白いタイルのエリア境界に差し掛かった時の視界には、自分が行こうとしていたエリアより先に白いタイルが視界に入った。その次にケープコッドにある灯台が目に入ってきたことで、「自分はポートディスカバリーからケープコッドに移動してきたんだ」と自覚した。それにより、コンセプトが異なりエリア間の移動で違和感や戸惑いが生まれず、さらには不快感も感じずにすんだ。
お互いのエリアが見えにくい場所がエリア間の境界になっていたら、何かワンクッションおくものがあることで、今まで自分がいた世界から移動したエリアの世界をすんなりと受け入れ、違和感なくそのエリアで過ごすことができると分かった。
ケープコッドとポートディスカバリーとの間にある白いタイルは、大きく異なる世界間の移動で生まれる不快感を無くす役割があるのかもしれない。
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