動物病院の麻酔とは全身に麻酔をかける全身麻酔のことだ。
犬は人とは違い、意識があると暴れるので「局所麻酔」では手術ができないからだ。
その全身麻酔には吸入麻酔と注射麻酔の2種類がある。
吸入麻酔は安全性が高く、注射麻酔はリスクのほうが高い。
🐕 「吸入麻酔」設備が完備している動物病院を探すことが最優先の先決事項
愛犬に病気を治して健康で長生きしてもらいたいなら、吸入麻酔設備が整っている動物病院を探すことが第一だ。不可欠の最優先事項だ。
病気が原因で死亡する犬の数よりも、その病気の手術時の麻酔が原因で急死する犬の数のほうが多いといわれるほど麻酔死の犬は多い。その死亡原因は「注射麻酔」だ。
吸入麻酔も完璧な麻酔とは言えないが、注射麻酔とは比較にならないほど安全な麻酔だ。
その吸入麻酔の欠点は飼い主が支払う治療費が多大なことだ。
吸入麻酔設備を完備するには所定の面積のある場所と多大な設備費用が必要だ。
その上に、吸入用の麻酔薬も高価だ。
だから、飼い主が支払う治療費は高価だ。
しかし、愛犬の命は金銭には代えられない。吸入麻酔なら安心できる。
🐶 吸入麻酔設備で最も重要なのはモニターによる犬の状況の観察と麻酔薬の調整だ。
次の方法で行われる。
1️⃣ 心電図
心拍の速度やパターンを観察する。
異常な心拍である不整脈を検知した場合は、麻酔薬の供給量を適切に変更できる。
2️⃣ 心拍数モニター
一分当たりの心拍数が表示されるので、その増減を監視して、麻酔薬供給量の調整を迅速に行うことができる。その結果、犬に適切な麻酔がかけられる。
3️⃣ 血圧モニター
心臓はポンプのように収縮と弛緩を繰り返して血液を循環している。
その時の血圧の変化を測定するのが血圧モニターだ。
他の監視装置と組み合わせることで、犬の心臓の血管の状態に関する詳細な情報が得られる。
4️⃣ 呼吸数計
1分間の呼吸数を測定する。
5️⃣ 深部体温
温度計を食道または直腸に挿入することによって監視する。
正常な体温の維持は麻酔からの迅速な回復の補助となる。
6️⃣ パルス酸素濃度
血液中の酸素量と脈拍数を監視する。
この機器は常に他の監視機器と組み合わせて使用する必要がある。
7️⃣ エンドタイダルC02モニター
二酸化炭素の量を測定し、麻酔中に犬が適切な酸素を受けているかどうかを判断するのに役立つ。
(注釈:吸入麻酔設備の諸機能については日本語ではわかりやすいサイト記事が見つからなかったので、英文で検索したものを要約して掲載した。日本製の設備も米国製とほぼ同じだろう。)
🆘 注射麻酔は麻酔死の元凶
注射麻酔は各獣医が麻酔薬メーカーのマニュアルに従って、書かれているように行っているだけだ。
そのマニュアルは次のような変動要因は勘案されてない。
犬は生き物であり、犬種もいろいろあり、体重も異なる、持病のある犬もいる、その日の体調が良くない犬もいるなどの変動する要因は無視されている。
また、注射用の麻酔薬の種類も多い。
獣医は、他の獣医に教えてもらったり、見よう見まねで麻酔薬の注射をしているのが実情だ。
失敗も多い試行錯誤の繰り返しをしている獣医もいる。
その獣医界のなおざりな注射麻酔の方法が麻酔死の元凶になっている。獣医は金儲けに狂奔して犬の命を軽んじている。
大きな動物病院では個々の獣医が注射麻酔をすることはない。
昔はあったが、現在はない。
町の個人経営の動物病院では、いまだに注射麻酔をしているところがある。
要注意だ。
昔の愛犬の話だが、手術が必要な病気になったので、近隣の動物病院数か所に電話で聞いてみた。
「麻酔死をしない保証ができるか。」と。
そのすべての獣医が「できない。」との返事だった。
その中の一人が獣医大学の附属病院なら保証していれるだろうと言った。正解だった。
💯 関連随想集
飼い主によっては、動物病院の白衣の妖怪にだまされて愛犬に全身麻酔が必要な手術などをする人がいる。その愛犬がかわいそうだ。
愛犬の命を懸けてまですることなのか。その二例だけを上げる。
🔸健康な犬に獣医は避妊去勢手術を強要する。儲けるためだ。
飼い主には何の得もない。愛犬は健康を害するだけだ。
詳細は次の随想にある。
🎯【犬の避妊去勢手術の弊害を科学的に解明! 米国獣医大学の著名な学術論文を全訳紹介】
🔹全身麻酔で歯石を取るのは愚の骨頂だ。
虫歯では犬は死なないのに、麻酔死は多い。
🎯【歯石を取り除いて愛犬が麻酔死! その随想集】