ウォーキングの「グループわらじ」活動紹介

主に宮城県内で、楽しく歩いて自然に親しむをテーマに、毎月一回徒歩定例会を実施中。2024年6月で600回を数えました。

みちのく潮風トレイル重茂半島編(その3/3)、姉吉キャンプ場~石浜~寒風峠~寺地越~浜川目~山田~船越駅

2024-08-14 00:00:00 | みちのく潮風トレイル

みちのく潮風トレイル重茂半島編(その3/3)、姉吉キャンプ場(NOBO766.30キロ)~石浜~寒風峠~寺地越~浜川目~山田~船越半島入口(NOBO738.62キロ)~船越駅

重茂半島の第1回は北の方、重茂半島入り口の津軽石から月山、音部漁港(泊)、第2回は音部漁港から重茂漁港、種刺海岸、魹ヶ崎、姉吉キャンプ場までを報告しました(合わせて30.83キロ)。今回は昨年11月4日と今年4月19日に個人的な仲間と歩いたみちのく潮風トレイル(MCT)の岩手県の重茂半島の部分を報告します。私のMCTはNOBO北行を原則としておりますが、今回は全部SOBO南行です

[歩き方の概略]姉吉キャンプ場から石浜を通って寒風峠と寺地越を歩いて、山田町の浜川目に出ます。あとは山田の市街地を越え、一寸内陸に入って船越半島入口までを報告します(27.68キロ)。前回より距離は長く、実際には1日で歩く事は難しいと思います。が、コース説明的には、船越半島とつなぐ必要がありますので、ご了承ください。(船越半島の北の入り口から重茂半島を経て津軽石まで58.51キロ、更に宮古まで7.8キロ)

今回関連では、姉吉キャンプ場、浜川目(コース入口または公民館)、陸中山田駅前のびはん駐車場(スーパーの前だが町営駐車場でトレイル歩きの駐車可)、岩手船越駅前(道の駅の方は工事中で駐車場が少なく長時間駐車不可)に駐車しました。山田では、うみねこ温泉湯らっくすにお世話になっています。

まず、姉吉キャンプ場からスタートです。すぐに狭い谷間を上ります。

しばらく行くと今回の震災の津波到達碑。津波遡上高40.5m、有人地点で国内最高。

直ぐ上に明治と昭和の津波碑です。上部には「ここより下に家を建てるな」

下部には「明治29年にも昭和8年にも、津波は来た。生存者はそれぞれ2名、4名しかいなかった」と理由を明快に述べている。津波は3回とも見事に、同じ高さまで来たようだ。

しばらくバス道路を行きます。朝のバスは新聞運搬を兼ねていました。バス停ごとに新聞の束を置いて行きます。そう言えば郵便屋さんが新聞を運ぶ地域もありましたよね。石浜漁港です。ここまで宮古からバスが来ます。

11月4日の秋でしたので、紅葉がきれいな部分を探して写しました。

寒風峠を越えて川代に出ると、ここが宮古市と山田町の境界。再度山を登り寺地越えです。山に霧が出て幻想的な風景。鎖場もありました(滑落注意)。

最後にこの階段を下りると、浜川目に出ます。

こちらは山田駅前からのバスです。この傍に広場があります。

海岸沿いを歩きます。大沢弁財天。

次に、大沢の臥龍梅、一般開放されており、説明板があります。

段々と山田の市街地に近づきます。漁港の所には防波堤の海側に旧道が。以前はこんなに海辺を走っていたのですね。

山田駅前のスーパーびはんオールです。この駐車場は町営で、買い物だけでなくトレイル歩きにも利用できます。

駐車場横のラーメン屋さんでおいしいラーメンをいただきました。次いで駅を過ぎて温泉です。今回は泊っていませんが、鯨山・船越半島歩きの時に2泊しました。壺湯がユニークですが、浴室は二つあり男女で日替わりなので、二日泊まらないと確実には入れません!

織笠から山側に入ります。龍泉寺と言う古刹があります。いるか供養塔もありました。

再び、三陸道や三鉄と交差して、海側に出ます。

折笠大橋の南側に出ますので、北側にあるジオパークの展望台には寄りません。三鉄とクロスしながら、船越半島へ向かいます。途中にビジネスホテルがあります。いつも見るどら焼き屋さんもあるのですが、まだ食べる機会がありません。バス停には見事なユリのタイルが有ります。また歩道のマンホールはホタテの印で、まるでスペインのカミーノです。(再掲になりますが気に入っているので)

船越半島の北の入り口は「鯨と海の科学館」の入り口でもあり、鯨のアーチで出迎えです。今回はここからMCTを離れ、三鉄の岩手船越駅へ向かいます。

船越駅の写真は以前にも出したので、今回は季節的に見られた駅前のお宅の見事が鯉のぼりを披露いたします。吊り方も含めて素晴らしいです。(これも再掲になりますが気に入っているので)

これで相馬から、津軽石まで繋がりました。 (TK) 


みちのく潮風トレイル重茂半島編(その2/3)、音部漁港~重茂漁港~与奈~魹ヶ崎~姉吉キャンプ場

2024-08-07 00:00:00 | みちのく潮風トレイル

重茂半島入口(NOBO797.13キロ)~月山~音部漁港~重茂漁港~魹ヶ崎~姉吉キャンプ場~寒風峠~寺地越~山田~船越半島入口(NOBO738.62キロ)、その2/3

今回は4月21日に個人的な仲間と歩いたみちのく潮風トレイル(MCT)の岩手県の重茂半島の部分を報告します。前回は北の方、重茂半島入り口の津軽石から月山を登って、音部漁港に下って来るまでを報告しました(15.96キロ)。

今回は、音部漁港から重茂漁港を通って与奈から遊歩道に入り、魹ヶ崎を経て姉吉キャンプ場までを報告します。(14.87キロ) 前回より距離は短く、かつ月山の様な大きな登りもないので、15時にはゴールして実際には帰仙しております。

[歩き方の概略]今回は音部漁港近くの音部荘に泊まりましたので、前日に一台を姉吉キャンプ場に駐車し、出発当日は音部漁港に許可を得て駐車しました。次の姉吉~浜川目~岩手船越駅は実際には別の日に歩いております。

報告は話を簡単にするために、実際とずれていますが、南下(SOBO)で津軽石(重茂半島入口)から入り、月山、音部漁港までの第一部分(前回)。次に音部漁港から重茂漁港、本州最東端魹ヶ崎、姉吉キャンプ場(今回)、姉吉キャンプ場から寒風峠、寺地越、浜川目漁港、プラス平地部分の山田、船越半島入口(第3回)として報告し、この前報告した船越半島とつなげます。

セクションハイカーにとっては、この様にコースを自分が一日で歩ける距離に分解し(両端が鉄道の駅やバスの停留所、駐車可能な所である事)、それぞれをどう歩くかを考える事で、全体を攻略する事になります。

まず、民宿おとべ荘を出て音部漁港からスタートです。のどかな景色の中を歩きます。1時間に1回位宮古行きのバスが通ります。

鳥が巣を作っている木もあります。

民家の間を抜ける様に歩く部分もあります。バス道路に出て漁協を過ぎます。その後、重茂漁港へ向かいます。漁港の手前に鮑の種苗施設があります。ここまで音部漁港から約1時間半。

脇には種付けに使うと思われる大量のプラスチックの板がありました。7月に再度来た時には全て無くなっていて海に吊るした?後でした。鮑の養殖は大切な産業です。慰霊碑もありました。

漁港にはトイレがあり、ワカメや昆布をゆでる大量の設備もありました。さらに与奈トンネルを過ぎて、遊歩道に入ります。

遊歩道は最初は急登ですが、やがて緩やかなアップダウンの新緑の大変気持ちの良い道になりました。前を歩いている、道を整備して下さるボランティアの自然保護員の方に追いつきました。与奈から姉吉まで担当されているそうで、魹ヶ崎~姉吉間は本州の東西南北端を目指す方など歩く人が多い事、与奈~魹ヶ崎間は種刺海岸付近に道が崩壊している部分があるので注意している事を教えていただきました。

種刺海岸です。八戸の種差海岸とは字が異なります。防波堤も何もなくて本当に手付かずの海岸です。与奈の登り口から約1時間半。

与奈側から海岸に降りる所と、魹ヶ崎側の遊歩道に上る取り付きの所、特に後者が少し危ないので注意が必要です。

このままどんどん行くと長磯と言うとても海の色がきれいな入り江に出ます。人もいなくて静かな感じがうれしい。種刺海岸から45分位。

長磯を過ぎると、携帯のアンテナの脇を通って、魹ヶ崎灯台に出ます。横に四阿(あずまや)があり、海が180度以上広がっています。時間にはフェリーも見えます。この四阿に野宿する方もいます。また敷地内には循環式のトイレもあります。ただし飲み水はありませんので、持参が必要です。

灯台の南側には、本州最東端の石碑があります。右下に映画「喜びも悲しみも幾年月」の説明もあります。

さて、ここから姉吉キャンプ場までは先日事前PRのためにUPした、グループわらじの10月の宿泊行事の一日めの紹介と同じですので、省略いたします。下記の写真の様な新緑の中の道を歩きました。4つの沢を越え、最高点を越えて、津波の痕跡を見ながら下ります。

姉吉漁港に出ます。更に200メートルほど歩くと、車を止めた姉吉キャンプ場の駐車場に着きます。お疲れさまでした。魹ヶ崎から1時間強。  (TK)


みちのく潮風トレイル重茂半島編(その1/3)、重茂半島入口(津軽石)~月山~音部漁港

2024-07-31 00:05:00 | みちのく潮風トレイル

重茂半島入口(NOBO797.13キロ)~月山~音部漁港~重茂漁港~魹ヶ崎~姉吉キャンプ場~寒風峠~寺地越~山田~船越半島入口(NOBO738.62キロ)、その1/3

今回は4月20日に個人的に歩いたみちのく潮風トレイル(MCT)の岩手県の重茂半島の部分を報告します。重茂半島に3日、プラス前回報告した船越半島との接続部部分に1日かかりましたが、最後の二日をまとめる事にして、3回に分けて報告します。

まず最初の今回は北の方、重茂半島入り口の津軽石から月山を登って、音部漁港に下って来るまでを報告します。(15.96キロ)

[歩き方の概略]基本的には相馬から北上(NOBO)で歩いていますが、完歩優先で場合によって先に飛んだり戻ったり、更には南下(SOBO)する事もあります。今回はまず宮古のゲストハウス3710に泊まって、車を2台使いました。歩いた日は音部漁港近くの音部荘に泊まります。従って一台を音部漁港に停めて、もう一台に乗って津軽石駅に停めて、スタートしました。次の日は姉吉キャンプ場と音部漁港、その次の回は浜川目漁港と姉吉キャンプ場、その次は岩手船越駅と浜川目漁港と尺取虫の様に進んでいきます。

報告は話を簡単にするために、実際に歩いた時期はずれていますが、南下(SOBO)で津軽石(重茂半島入口)から入り、月山、音部漁港までの第一部分(今回)。次に音部漁港から重茂漁港、本州最東端魹ヶ崎、姉吉キャンプ場(第2回)、姉吉キャンプ場から寒風峠、寺地越、浜川目漁港、プラス平地部分の山田、船越半島入口(第3回)として報告し、この前報告した船越半島とつなげます。

セクションハイカーにとっては、この様にコースを自分が一日で歩ける距離に分解し(両端が鉄道の駅やバスの停留所、駐車可能な所である事)、それぞれをどう歩くかを考える事で、全体を攻略する事になります。

三鉄津軽石駅の線路を渡って、東側の出口から出ます。45号線に出た後、0.86キロ北上すると津軽石川水門に出て、ここでMCTと合流します。川を渡り、宮古運動公園の横の防潮堤の上を歩きます。

その後は海沿いに堀内漁港(トイレを使いたい人は地元の方にお願いして下さい、鍵を開けてくれます)を通って、白浜を目指します。途中では海鵜(うみう)が岩牡蠣がいっぱい付いた岩の上で羽根を乾かしていました。

さて、白浜で休んだら白浜神社の鳥居をくぐって月山登山道に入ります。

始めの1時間は、上り下りの少ない快適なトラバースの山道で、途中からの宮古湾の眺めが素晴らしいですが、その後、急な連続した階段に変わります。

喘ぎながら登る事約1時間で車道に出ます。20分程で展望所への分岐。

展望所からの眺めが素晴らしい!まずは宮古市内と早池峰山

そして、浄土ヶ浜と北三陸の展望

さて、下りは滑りやすいので要注意です。特に落ち葉の上。ポールを上手く使って下さい。靴もすり減っていると滑りやすいですよ!

道路の工事が終了していますので、う回路は通りません、すると結構遠回りになります。山側の林道を歩き終わるといったん人家に出ますが、すぐ海沿いの歩道に入ります。ソーラーパネルが並ぶ巨大なエリアを過ぎます。首都圏の鉄道はこうやって、再生可能エネルギーで動いているんですね。

しばらく歩くと荒巻の海岸に出ます。

音部はもうすぐです。こんな掲示がありました。

この運動のおかげで、重茂地区の津波は透明だったという話があります。(通常津波は一旦引いた後に湾内のヘドロを巻き上げて、真っ黒な波として押し寄せて来ます) 今日の泊りは、漁港から1キロ上った所にある音部荘です。収容人数10数人と小さいですが、とてもきれいな、食事の美味しい民宿です!

置いていた車で津軽石駅に戻って、今度は一台を姉吉キャンプ場へ置きに行きます。そして、明日の昼食を買ったり、全部アレンジが済んで民宿に戻ったら、入浴休憩して夕食となります。(TK)


船越半島入口(NOBO738.62キロ)~霞露ヶ岳~漉磯~三鉄岩手船越駅口(NOBO705.36キロ、33.26キロ)

2024-07-10 00:00:00 | みちのく潮風トレイル

船越半島入口(NOBO738.62キロ)~霞露ヶ岳~漉磯~三鉄岩手船越駅口(NOBO705.36キロ、33.26キロ)、その2

前回船越半島の北半分について報告しました。今回は漉磯から岩手船越駅までの南半分を報告します。

以下は前回の繰り返しです。基本的には相馬から北上(NOBO)で歩いていますが、完歩優先で場合によって先に飛んだり戻ったり、更には南下(SOBO)する事もあります。さて、この33キロを超える道には霞露ヶ岳と言う海抜500mを超える難所や大釜崎自然歩道と言う長丁場、さては牛転峠から荒神海岸までのUp/Downと海岸の波打ち際歩きがあり、2日はかかります。ちょうど中間付近の漉磯(すくいそ)に「きのこの家」と言う避難場所があります。ここで泊まればそのまま北上(反時計回り)で歩けます。が、我々は出来れば温泉に泊まりたいという事で一計を案じました。それは朝いきなり漉磯のきのこの家に車で行って駐車し、南下ルートの時計回りで夕方船越駅に出て三鉄で移動し陸中山田駅前のウミネコ温泉に泊まる。翌日朝また三鉄で船越駅に行って霞露ヶ岳を越えて漉磯まで歩き、車を拾って帰るというルートです。

報告は話を簡単にするために、南下で船越半島入口から入り、霞露ヶ岳、漉磯までの北半分(報告済)。次に大釜崎自然歩道、牛転峠、荒神海水浴場を経て岩手船越駅までの南半分(今回報告)として、浪板海岸から北上して来た鯨山からの下りに繋げます(時計回り)。

(山田の湯らっくすを7時過ぎに出発し、大浦経由できのこの家の前に8時前に到着) 8時出発です。大浦方向への来た道を南下して25分程上ると大釜崎自然歩道との分岐点に出ます。ここから今日の本格的な道が始まります。

道は大変気持ちのいい山道です。上り下りも少なく、快適そのもの。川には橋も架かっています。

入口から快適な山道を2時間20分ほどで、小谷鳥側の出口に着きました。

林道から町道になり、道の上の方にある津波碑を見て、小谷鳥の港を過ぎます。

山道の出口から約50分、石碑が並ぶ手前の角を左に曲がります。おなじみのテープがひるがえっています。

林道を登りますが、今回倒木があり、持ち上げないと車が通れない様でした。牛転(うしころばし)峠から下の写真の階段を登ります(石碑群の分岐より55分)。その先、更に急になっています。

なかなかの難所と感じました。35分程登って、写真の場所(305高地や無名峰の表示があります)で昼食。

その後は南に箱崎半島を見ながら快調に下ります。海岸に出る手前で鎖の梯子を下りますが、脇のロープを伝う事も可能です。

次に海岸に出たら、写真のコンクリートの上の部分を歩きます。高波時は要注意です。

コンクリートの上を歩いて先に出ると、右上に登り口があります。うっかりすると見逃すのでご注意ください。

旧タブの木荘前の広場に出ます。海岸迂回路との合流点を鋭角に曲がります(ここまで昼食場所から1時間)。NHKの送信所への道を行かずに林道を進みます。30分位でぱっと道が開けて、荒神海水浴場に出ます。泳いだり、SAPを楽しんでいる方が涼しそうでした。また砂浜のごみ拾いをされているおじさんもいらっしゃいました。

その先10分程度で船越漁港しもかわ公園にきれいなトイレがあります。船越漁港を抜けますが、工事中でルートが変わりますので、おおよその方向を失わないように注意します。

鯨山を下りて来たルートと合流する様に、先に45号線に出るルートを取り、しもかわ公園から45分程で三鉄岩手船越駅に着きました。日本最東端の駅です。

以上で、船越半島を一周しました。先の浪板海岸~岩手船越駅と繋がりました。北上は更に山田町を越えて、最大の難所?重茂(おもえ)半島へ進みます。ルートの取り方にも更なる工夫が必要になります。次回以降、その辺を含めて報告したいと思います。 (TK)

(以下再掲) 当グループわらじでは、みちのく潮風トレイル(MCT)を歩く宿泊行事(本州最東端魹ヶ崎等)を10月に計画しております。また年間計画も下記のホームページ(HP)に載せておりますのでご覧ください。お問合せはHP下の「お問合せはこちらまで」のリンクからお願いします。

2024年4月から2025年4月の50周年記念徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

なお、2025年1月からは毎月MCTを相馬から順に北上する計画です(ゴールは石巻?宮城県内?未定ですが)。


船越半島入口(NOBO738.62キロ)~霞露ヶ岳~漉磯~三鉄岩手船越駅口(NOBO705.36キロ、33.26キロ)

2024-06-26 00:00:00 | みちのく潮風トレイル

船越半島入口(NOBO738.62キロ)~霞露ヶ岳~漉磯~三鉄岩手船越駅口(NOBO705.36キロ、33.26キロ)

前回書いた、みちのく潮風トレイル(MCT)の釜石と宮古の「四つの象と一つの鯨」の内で、二つ目に大きな「象」である船越半島について報告します。ここを5月末に鯨山に続けて歩きました。

基本的には相馬から北上(NOBO)で歩いていますが、完歩優先で場合によって先に飛んだり戻ったり、更には南下(SOBO)する事もあります。さて、この33キロを超える道には霞露ヶ岳と言う海抜500mを超える難所や大釜崎自然歩道と言う長丁場、さては牛転峠から荒神海岸までのUp/Downと海岸の波打ち際歩きがあり、2日はかかります。ちょうど中間付近の漉磯(すくいそ)に「きのこの家」と言う避難場所があります。ここで泊まればそのまま北上(反時計回り)で歩けます。が、我々は出来れば温泉に泊まりたいという事で一計を案じました。それは朝いきなり漉磯のきのこの家に車で行って駐車し、南下ルートの時計回りで夕方船越駅に出て三鉄で移動し陸中山田駅前のウミネコ温泉に泊まる。翌日朝また三鉄で船越駅に行って霞露ヶ岳を越えて漉磯まで歩き、車を拾って帰るというルートです。

報告は話を簡単にするために、南下で船越半島入口から入り、霞露ヶ岳、漉磯までの北半分。次に大釜崎自然歩道、牛転峠、荒神海水浴場を経て岩手船越駅までの南半分として、前日の鯨山からの下りに繋げます(時計回り)。

まずは7時前の三鉄で、山田→船越を移動、国道を北上し、道の駅の前を通って船越半島入口に着きます。7:20頃でした。半島入口には鯨のゲート。写真は4月に来た時で、スクールバスが写っています。

この辺は山田町内でマンホールに付いている町のマークはホタテで、カミーノの道を歩いている錯覚を覚える。

まずはひたすら海岸沿いに大浦漁港を目指します。この辺は既視感があります。御箱崎半島で根浜から白浜に歩いた所と似ています。トイレ横の公園で休憩、雨がぱらつきますが四阿(あずまや)の中で安心。津波碑の前を通って霞露ヶ岳神社へ。(ここまで半島入口から約1時間半)

そばの秀全堂を越して山道に入ります。(すぐ山道の方を登ります)谷筋で木が茂り、小雨でしたら雨具も不要です。巨大なヘッツォ石を過ぎるとしばらくして林道に出ます。

民家があって普段は犬がいるそうですが、今日は静か。数百メートルで霞露ヶ岳神社奥宮がある霞露ヶ岳への登山道が分岐します。簡素な鳥居があり、その先にはMCTのカウンターがあります。一人ワンプッシュします。

なおこの林道はそのまま進むと漉磯のきのこの家の前に出ます。反対方向にヘッツォ石から出た所を更に西側に進むと、四駆しか走れない様な悪路で大浦漁港へ出ます。ナビによっては漉磯を指示した時にこちらが出る場合がありますので要注意。必ず大浦漁港から小鳥谷海岸方向に1キロ位走ってから漉磯に向かうようにして下さい。こちらは舗装道路です。

鳥居からしばらくは緩やかな上りですが、途中から本格的に。最後は山腹をトラバースした先に神社への急な石段、ご神体?の大きな石の裏に回り込んで、その上に写真の山頂がありました。ここまで下の神社から約2時間弱。(雨の中、軽食の休憩)晴れていたら景色は良いだろうな!?

山頂直下で2人組と遭遇、お互いに雨の中の物好きだなあと思ったか?漉磯の駐車場に車を停めて、我々と逆方向で登ってきて、山頂から先ほどの鳥居へ下り、林道経由で戻る模様。

さてしばらく稜線上を軽いUp/Downを繰り返しながら東進します。408mピークの所から90度曲がって南下し急降下します。つづら折りの道で滑りやすい。木々の間から見える海岸線は素晴らしい。赤平金剛という赤い岩肌。続いて御門口(下の写真)

最後に漉磯の海岸が見えて来ました。

素晴らしい景色の中を、漉磯側の登山口に出ます。山頂からここまで約1時間半。

小川を渡って駐車場に出ます。

ここからきのこの家までは40分程度。

きのこの家では、環境庁と山田町の職員がMCT見回り途中で、昼食をとっていました。1時近くなって我々も遅い昼食にしました。皆さんが去ると今度はここのオーナーの方がいらして、作業をされていました。昔はシイタケを栽培していてここで乾燥して出荷していたが、今はやっていないとか。電気も来ていないようです。水は近くの沢の水をろ過して使います。

”すのこ”が何枚かあり、この上か、小上がりの畳に寝る事ができます。電気はありません、火の始末に要注意です。それにしても貴重な場所を提供していただいて、本当に頭が下がります。MCTは皆様に支えられている事を実感します。

今日はまずここまで。次回、船越半島の南半分を報告します。 (TK)

当グループわらじでは、みちのく潮風トレイル(MCT)を歩く宿泊行事(本州最東端魹ヶ崎等)を10月に計画しております。また年間計画も下記のホームページ(HP)に載せておりますのでご覧ください。お問合せはHP下の「お問合せはこちらまで」のリンクからお願いします。

2024年4月から2025年4月の50周年記念徒歩定例会までの行事計画 (biglobe.ne.jp)

なお、2025年1月からは毎月MCTを相馬から順に北上する計画です(ゴールは石巻?宮城県内?未定ですが)。