手賀沼日記

貿易交渉に使われる言葉―貿易ワンポイント講座その28

貿易交渉によく使われる言葉について考えて見ましょう。

(1) 引合 Enquiry:買手の売手に対する売条件提示の要求
(2) オッファー Offer:売手の売条件提示
(3) ファームオッファー Firm offer:期限付き売条件提示、期限内は撤回できな
    い。
(4) サブコンオッファー Offer subject to (final ) confirmation:売手の最終確認取付条件    つきオッファー
(5) カウンターオッファー Counter offer:売手の売条件に対する買手の買条件の提
    示、通常期限をつける。ビッドBidともいう。
(6) 売違いご免オッファー Offer subject to prior sale/Offer subject to being  
    unsold:早い者勝ち条件で最も早く届いた注文が優先される。一定の数量を不特定多数の買    手に売る場合に利用される。

国際取引においてはファームオッファー/ファームビッドはその期限迄撤回出来ないと理解されていますので、慎重に対処すべきです。計算間違い等どうしても訂正しないと膨大な損害を被るような場合は訂正を要請せざるを得ませんが、相手先の信用を失うことになるでしょう。ファームオッファーに対し、買手からその拒絶やカウンターオッファーがなされれば、当初の期限内であってもそのファームオッファーはその時点で無効となります。
ファームオッファーの期限はそれぞれの業界の商慣習により決定されます。為替レートの動向などチェックしながら慎重に対処すべきですが、長すぎれば売手にとってリスクが大きく、短すぎれば買手が検討する時間が十分に取れません。

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