昨日の続き。
ジャカルタ駐在員事務所勤務を言い渡されましたが、インドネシア関係の仕事経験は皆無、インドネシア語も全くわかりません。赴任前の研修をうけましたが、実効はゼロ。これは困ったと思いましたが、若いうちに駐在員を経験することは商社マンとして大きなプラス。
現地では周囲に日本語の話者は、駐在員を除き皆無。インドネシア語の先生を探し、毎日朝6時-7時に来てもらい、インドネシア語を習うことにしました。先生は来てくれましたが、私は眠くて起きられないのです。約1週間後先生はこなくなりました。その後は取引先の人たちを相手に、実地でビジネスを通して学び、どうやら使えるようになりました。
ただし商売人の言葉であり、身分の高い人と話すときに失礼だぞと言われたものです(笑)。言われないでもわかっているので、時には東京外語インドネシア語出身者に通訳をお願いしました。
慣れてくると英語で質問されても、インドネシア語で返事するようになります。こうなると売買はインドネシア語で十分、ただし投資案件は英語でとなります。
最後に重大な問題が残ります。本人がインドネシア駐在だったり、インドネシアとのビジネスを担当している場合、大いに珍重されますが、はずれるとインドネシア語を使う機会がほとんどないのです。宝の持ち腐れとなります。下手に2か国語覚えるより、英語だけ集中的に覚える方が、商社マンとして有利となるのです。
更に一定の年齢や役職になると、いわゆる「特殊語学」を得意とする連中は昇進で不利になりかねません。また海外勤務も長過ぎると、不利になりかねないのです。この辺は所属企業によりますので、コメントしません。