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カイカドウ カフェ(京都市下京区)

手作り茶筒の老舗店だけではなく、京都の職人技が集結した文化的要素の高いリノベーションカフェ。


京都市下京区河原町通七条上ル住吉町352
    「カイカドウ カフェ (Kaikado Cafe)」  【2052】



京阪「七条駅」を下車し出入口①から七条通に出て鴨川を渡り、「河原町七条交差点」まで西進したら右に折れ、その先約50㍍上った右手に佇む、ブロンズ色に煤けた鉄筋ビルが哀愁を誘うリノベーションカフェです。



元々この建物は1927年、旧京都市電の架線保守のための施設として建てられたもので、2016年の全面改修を受け、17年5月に文化庁の「登録有形文化財(建物)*」の指定を受けました。

     *正式名「旧内濱架線詰所(うちはまかせんつめしょ)」


アールデコ調の装飾を施した玄関に目を奪われつつ店内に進むとさらに、カウンターを照らす銅製のランプシェードとその奥に並ぶ茶筒に釘付けになり、暫しその場にフリーズしてしまいましたよ(笑)



通りに面した壁は大半がガラス張りとなっており、柔らかな陽光が差し込むもとで、皆が思い思いに読書に耽ったり談笑を楽しんでいました。



南半分の天井の高い平屋建ての方は昔保線用車両の車庫として使われていたそうで、無機質の白壁に温かみのある木材と、ポイントポイントにあしらわれている銅板のコントラストが独特の雰囲気を醸し出しており、長居には持って来いのスペースになっています。



突き抜けた裏にはテラス席が設けられ、気候のよい季節にはベストポジションとなることでしょう。



テラス席からフト見上げると、表とはまた違った趣が見て取れ、これもまた一興。



スタッフの方に促され、2階のギャラリーも見学させていただきました。   尚紹介が遅れましたがこのカフェは、創業明治8年の手作り茶筒の老舗店「開化堂」がプロデュースするお店なんですよ。



ですから先ほどのランプシェードや銅板の設えも、職人さんが熟練の腕でこしらえたものであり、伝統工芸品としての価値も高いといえます。



1階とはがらりと違う、シックなギャラリースペース。   因みに昔は事務所と宿直室に使っていたとか。



ご承知のとおりおやじは珈琲好きのため、コーヒー缶を見せていただきました(写真左手がブリキ製、むこうが銅製)



初代からずっと変わらぬ手法で作られ、それは130もの細かい工程に及ぶとか。  なんと上と下の結合部分の線を合わせてそっと蓋をすると、ス~ッと自然に(蓋が)下がっていくんですよ!



メニュー表①
コーヒーやジャパニーズティーも、厳選されたこだわりの一服がズラリ!



メニュー表②
そのためお値段も既存店の約2倍と少々高めの設定です。



メニュー表③
お茶のお供には地元の「HANAKAGO」や「中村製餡所」、さらには那須高原にある「CHEESE GARDEN」とのコラボスイーツが並びます。



メニュー表④
チョイト小腹が空いたときには、月替わりのスープと花かごパンがおススメです。



「ブレンドコーヒー 820円」

幾層にも重なる苦みとコクが舌を貫く薫り高い一服なれど余韻がスッと消え、もう一口、さらに一口と、間髪入れずに一気に飲み干す魔力が潜んでいます。    うんまい (⋈◍>◡<◍)。✧♡



「もなか 350円」

たっぷりと詰まった甘味穏やかなあんこと、パリパリの手焼きの皮のコントラストが実に心地よく、コチラも一気にペロリ!😋



目に映るあらゆるものすべてから、大量生産の無機質なものに溢れた現代とは一線を画す人間味に溢れた温かみの伝う職人技にふれることが出来、なんだかね心がスッと癒されるような感覚さえ覚えましたよ。   それにしても銅製のコーヒー缶の重厚な質感といったら、、、   絶対手に入れる!(^^)/


☆付近のお出かけスポット・東本願寺、渉成園、三十三間堂、豊国神社

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