京都市中京区柳馬場通蛸薬師上ル井筒屋町417
「根菜中国料理 菜根譚(さいこんたん)」 【1537】
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地下鉄烏丸線「四条駅」を下車し綾小路通に出て、河原町方向へ約600㍍東進し、柳番場通を左折する。 その約800㍍上った左手に佇む、重厚な「菜根譚」の看板が目印の、総二階の京町家です。
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暖簾を潜り店内へと入りますが、此処は京町家の特徴が粗当時のまま残されていますので、順を追って紹介して行くことにします。
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先ず烈々歓迎してくれたのが「おくどさん(竃)」で、ちょうど釜から湯気がもうもうと揚がっており、横を通るとその熱気で、おやじのメガネが曇るほどでした。 またこれだけの規模が、現役で残っているのはホントに珍しいそうです。
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おくどさんを通り過ぎ「走り庭*」を渡って奥へと進みます。
*玄関から裏庭までの土間の部分は「通り庭」といい、玄関を含まない部分を指す。
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走り庭の途中には、しっとりとした「坪庭」が、一筋の涼を誘ってくれます。 尚この坪庭(中庭)は、採光や風の通り道としての機能を果たしており、大規模な町家には必ずあります。
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その奥の座敷へと通されましたが、此処は前側より大分手を加えてあり、板の間に掘りごたつが設えてありました。
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もう一度「おくどさん」のところまで戻り、今度は2階に上がってみましょう(スタッフの方に案内して貰いました)
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2階廊下の一角に佇む「薬箱」 これだけ趣きのある薬箱に出会ったのは初めてで、暫し立ち止まり、惚れ惚れと見入ってしまった程です。 もちろん今は使われていませんが、当時は生薬がギッシリ詰まっていたのでしょうね。
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むき出しの漆黒の梁が、歴史の経過を物語っており、スタッフの方によると、約110年前に建てられたお家だそうです。 尚収容人数は1階と2階を合わせ、約58名を誇ります。
さてそれでは本題の食レポに戻りましょう。
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メニュー表①
此処は夜飯がメインのため、昼飯はラインナップが絞られています。
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メニュー表②
平日なら「日替り定食膳」が、週末なら「菜根譚お弁当」がリーズナブルでオススメです。 また麺類や點心も僅かですが、用意されています。
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「日替り定食膳 1,200円」
写真左上から「海老と茄子のチリソースかけ」「冬瓜の蟹肉餡かけ」戻って「棒棒鶏」「豚饅頭」「水菜と押し豆腐の和え物」と多品種の構成で、いずれも手が込んでおり楽しめます。
特に冬瓜の餡かけは、爽やかなみずみずしさに溢れ、豚饅頭も本場らしい薬膳の香り漂い、この店のコンセプトである「人よく菜根を咬みへば、則ち百事なすべし」を如実に表現してありVerryGood!
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メインのチリソースも、四川らしい深みのある豆板醤と、鮮烈な花椒の刺激が秀逸で言うこと無し!
此処は以前ご紹介した北京料理の名店「大傳月軒(だいでんげっけん)【1433】」と同系列の、KIWAコーポレーションが展開するお店であり、なるほど料理のクオリティーといい、古今融合のマネジメント力といい流石といえ、やはり大傳月軒同様、夜飯にお邪魔し、存分にその味を堪能したいと思いました。