京都市上京区東今小路町758-2
「JAM JAR LOUNGE (ジャム ジャー ラウンジ)」 【1782】
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京福電鉄「北野白梅駅」を下車し今出川通を東へ向かい、途中北野の天満さんの一ノ鳥居を左に仰ぎつつ交差点をさらに東進し、次の路地を右に入った前方一筋目の右手角に佇む、格子に青のタペストリーが映える、小粋な京町家カフェ&ホステルです。
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格子戸を引き店内に足を踏み入れると、築110年の重みを物語るむき出しの土壁と、こげ茶色の梁、柱が、おやじにそっと囁きかけてきましたよ。
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踵を返し明り取りの格子の方に目をやると、柔らかな日差しがカウンターとチェアを、ぼんやりと浮き立たせていました。
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少し横にずれメニュー表がわりの黒板を見ます。 ほぼ英語で書かれてありますが心配ありません、チャンとマスターが丁寧に説明してくれますから。
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横のカウンターバー。 青いタイルにワインボトルが整然と並ぶ棚、カウンターと、すべてが京町家の直線に合わせてあり、その統一感は実に見事です。
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一旦奥まで進み反転し、玄関を臨みます。 手前左手に設えてある20世紀初頭のアールデコヴィンテージの家具と、幾何学模様のランプシェードが、独特の雰囲気を店内に放っていますね。
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昔、通り庭の火袋だった部分にはステンドグラスがはめ込まれ、その下にそそり立つ本棚には一見無秩序のように見えながら計算しつくした美が見て取れ、さながらアートのようでしたよ。
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さて、それでは席に着きましょうか。 それにしても此処まで和と洋が見事に融合した空間は、そうそうお目にかかったことはありませんし、もうお気づきのこととは思いますがオーナーは、外国の方(オーストラリア)なんですよ。
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「SET A 950円」
先ず運ばれてきたコーヒー。
金ぴかのエスプレッソマシーンで淹れられた一服は、ガツーンとくるフルボディで、日本人の真似できないビターな口当たりに、思わず一言「旨い!」
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オーストラリアでは定番の「ジャッフル トースティー」とサラダ。
所謂ホットサンドのことを指し、エッグ、ベーコン、ツナ等、ポピュラーな具材から、スパゲッティ、カレー、バナナ、チョコレートまでバリエーション豊富なサンドです。
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その中でチョイスしたのは、エッグ・ベーコン・ホーレンソウ・トマトと一番スタンダードなタイプで、それぞれの旨味が温度を加えることにより引き立ち、もちろん珈琲との相性もピッタリハマり、一心不乱に食べつくしてしまいました! 最高!
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今回は宿泊客が居りゲストハウスの見学はできませんでしたが、2名利用の2部屋におやじも一度泊まってみたくなりましたよ。
やはり外国の方がプロデュースする京町家はどこか趣が違い、そのモダンなアールデコスタイルに鮮烈さを感じるとともに、すんなり受け入れてしまう古都の懐の深さも同時に覚え、ますますその魅力にドップリ浸かる、今日この頃のおやじでした。
*2016年8月5日オープン。