握りこぶしでファイト!

認知症の母との生活を中心に、日々のよしなし事を書きます。

旧友再会

2021-07-29 22:11:15 | 日記
今日は、先月コロナに命を奪われた仲間の「お別れ会」の日であった。
→「こんな時、、」のブログで触れた)
しかし、出来なかった。

当地、福岡は昨日感染者が400人を超えた。
「お別れ会」の参加は3人と少人数なのだが、会場に行くには電車も使う。


話題が豊富で、他人を飽きさせず、「彼が居ないと寂しい」と皆んなから言われていた人物であった。

「誘われて断れなかったのかなあ」などと思いながら、今日は一人でしんみりと家飲みしている。

カラオケで歌ってあげると、すごく喜んでいた曲がある。
聞かせてやりたいけど、もう叶わない。


「旧友再会」 作詞・作曲:河島英五

今日は本当に笑った
腹の底から笑った
夕べはあんなに塞いでいたのに
君に会えてよかった

今日の酒はうまかった
気持ちよく酔っ払った
ひとりでしんみり飲むのはつらいが
今日の酒はうまかった

ララララ…

共に過ごした青春
今では笑い話さ
もしももしもやり直せるならば
も少しうまくやりたいね

今日は本当に笑った
腹の底から笑った
わざわざここまで訪ねてくれて
今日はどうもありがとう

ララララ…

わざわざここまで訪ねてくれて
今日はどうもありがとう

ララララ…


この曲は河島英五が48歳で亡くなる前に発表したラストナンバーで、TBSで放映されていた「世界ウルルン滞在記」のエンディングテーマでもあった。




介護にはメリハリが大事

2021-07-28 00:46:37 | 日記


今朝もまた5時半頃、母親に起こされる。

母が寝入ったところで、ベランダに出ると雲ひとつない快晴で、
東の空は陽光を映す雲がなくて、地味な“朝焼け”であった。
振り返って西の空を見上げると、うっすらと有明の月が見える。
プランターで育てているバジルに水遣りをしてから、二度寝、いや三度寝した。

96歳の母を在宅で介護しているのだが、連れ合いと2人がかりで世話をしているとは言え、
「アルツハイマー型認知症」が進行していて中々手強い。
在宅介護は、基本的に年中無休24時間体制での対応を迫られることから、必然的に
ストレスが溜まってしまう。

ストレスだらけの日々であるが、かろうじて穏やかに(?)在宅での介護を続けられて
いるのは、介護のプロであるケアマネージャーから聞いた次の一言だった。

介護ストレスを解消する方法として有効なのはー
「自分(介護者)の生活を介護のために100%費やさないことだ」。
具体的には、デイサービスやショートステイなど短期に施設にお世話になっている時間は、
趣味や買い物など自分のために使うこと。
つまり、メリハリをつけてオフの時は「自由に遊びなはれ」ということである。

また、主治医からも「介護者優先で考えた方が長続きする」とも言われた。

以来、スポーツクラブ、映画、野球観戦、乗馬等々を楽しみながらの介護生活。
母が施設に行っていない時も、連れ合いと交代で出かけることも多い。


ー今年の「鷹の祭典」ヤフオクドーム第1戦


ー石川県能登半島の千里浜にて

気分転換をした後は、自分が楽しんで来たという負い目(?)からか、
母親への接し方が普段よりもずっと優しいのである。

旅行に行った時、”お土産を買わねば“という心理と同じかもしれない。






こんな時、、

2021-07-25 14:53:43 | 日記
今日は朝焼け(5:11)が綺麗だった。

今朝も、母から「家族コール」経由で5時過ぎに起こされた。1回目は2時前で、今晩2回目。
トイレに付き添い、水分補給をさせてベッドに戻ったことを確認すると、空が白んで来ていた。

毎日のことで、大変だけど、"母が生きていてくれるから"こその苦労だと思っている。


先月、通っているスポーツジムの仲間が急逝した。「新型コロナ」に感染し、あっという間に逝ってしまった。

5月半ばに、入院中だと聞いてはいたが、
その時は、持病の腰痛が悪化したのかなと思っていた。
6月3日に突然の訃報。

70代ではあったが、まだ現役で仕事をしていて、合間にジムのプールで泳いでいた。若い時はラグビーで全国大会にも出場した経歴も。

ロッカーで挨拶するうちに親しくなり、定期的に4、5人の仲間と飲み会をする様になって5年を超えていた。

これまで、身近にコロナに感染した人はなく、ましてや日々顔を合わせる人が命を落とすなんて、思いもやらない出来事であった。

日々、ニュースで「感染者数」とともに、「死者数」「重症者数」が報道される。

その時、我々は、本人はもちろん当事者(家族、医療関係者など)について、思いを致すことなく、"他人事"のように聞き流していなかったか、そんなことを考えさせられた出来事でもあった。

オリンピックをめぐって、「"こんな"だから、国民の皆さんに勇気と感動を与えたい」というお偉いさん、「始まったからには頑張って欲しい」という若者達の声などがあるようだ。

うん、それもまったく分からない訳ではない、言葉の上では。

母に1日でも長生きしてほしいと思って日々を過ごしている身である。
そして仲間を亡くしたばかりである。
組織委員会関係者の"感染者数は想定内"とも受け取れるような発言などには、まったく納得いかない。

高齢者施設の「クラスター発生」のニュースにも、戦々恐々としている。
どこの施設?犠牲者は?デイサービスやショートステイはお休みなのか?

"こんな時"とは何なのか、やるべきことは何なのか。
少なくとも、今の私にはオリンピックでは勇気も感動はもらえない。

来週、残された4人で、亡くなった仲間の「お別れ会」をささやかにやる予定である。もちろん、感染対策をして。


電子書籍

2021-07-22 00:02:00 | 日記
昨日、福岡県立図書館へ本の返却に行った。
新たに3冊借りる。
自宅から自転車で12〜3分の距離、割に近くて便利だが、
県立とは言えそれほど充実しているとは言いがたい。

昨年来の新型コロナによる「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」の影響で、
図書館は今年も5月以降ほとんど利用できない状況であった。

読みたい本があると、書店に行って購入するのが望ましいのだが、物理的な理由
すなわち住宅事情により、見送らざるを得ない。引っ越しが難儀なのである。

そこで、出来るだけ図書館を活用することにしている。
しかし、所蔵なし(予算が少ない)の場合や、貸出中(受賞作品などは利用が集中
場合も少なくない。
所蔵なしの場合、リクエストして備え付けてもらう方法もあるが、結果が保証されて
いる訳ではない。

読書は“タイミング”は重要な要素なのだが、長らく休館中で図書館に依存できない状況が
続いている中、“今読んでおかなければなければ”と強く思った本が現れた。

それは、4月28日深夜に放送されたNHKのラジオ深夜便インタビュー「コロナ禍の医療現場を描く」
いうテーマで、出演した夏川草介さんの話がきっかけ。
※このインタビューはYouTubeで聴くことができる(25分44秒)。
 →「ラジオ深夜便 夏川草介」で検索

すぐに、読まねばと思って電子版の本を購入した。
「臨床の砦」という本で、著者の夏川草介さんは「神様のカルテ」を書いた現役医師である。
内容は、コロナ禍(第三波)の下、第一線の現場(感染症指定病院)では何が起こっていたのかが、
ダイナミックに描かれているもの。
医療関係者のいわば命がけの奮闘に心を動かされる。
「この戦、負けますね」という医師の言葉に、身が引き締まる思いがした。


電子書籍を読む端末(リーダー)は、タブレット(iPad)にアプリを入れて利用。
コンテンツはソニーの電子書籍「Reader Store」を利用(購入)しているのだが、頻繁にセールがあったり、
ポイントを利用できることから、ほとんどのものが紙の図書よりも2、3割安く購入できる。
 ※他の電子書籍も同じような割り引きをしているようだ。

最近は、公共図書館による電子書籍のサービスも広がってきている。
図書館によって、導入しているシステム、コンテンツ、貸出方式など利用の仕方が異なっている
場合があるので、注意が必要。(福岡では県立図書館と市総合図書館ではシステムが違う)
これは、慣れるしかない。

一番の問題は、まだまだ、書籍(コンテンツ)の数が少ないこと。
財政的な整備がネックになっているものと思われる。
リモートワーク、オンライン授業の時代、図書館に頑張ってもらいたいものである。



「臨床の砦」電子書籍版の表紙



購入した電子書籍の一部
ー「いのちの停車場」はご存知、吉永小百合主演で映画化
ー画面中で読了したのは半分
 残りは試し読みで確認済みで読むのが楽しみ



昨日、図書館から借りてきた3冊の本
ー奥田知志さんは、NPO法人抱樸(ほうぼく)理事長
 北九州を拠点に生活困窮者を支援



熱中症ーその後

2021-07-17 20:04:05 | 日記
先週末、軽い「夜間熱中症」を発症した母であるが、その後、元気に過ごしている。

96歳と高齢で暑さを感じにくい上に、身体に風が当たることを嫌がって、
室温が30度を超えていても冷房どころか扇風機も嫌がり、目を離すと部屋を締め切ってしまう。

「熱中症になったら救急車を呼ばんといかんとよ」と言っても、本人は「??」。
「地球が温暖化して、今は猛暑日が、、」とか説明しても、不機嫌になるばかりで
結局のところ「昔はなかったのだから分からんよね」と諦めるしかない。

夜の対策であるが、家族が出来るだけ起きていてー
隣室からエアコンの冷気をこっそり入れるか、又は、窓を少し開けて外気を入れる。
そして、本人が気付いたら何とか言いくるめる。

とは言っても、夜中ずっと起きているのは難しいので、「家族コール」を活用している。
母がベッドから降りたら、センサーが働き家族の寝室にアラームが鳴る仕掛け。
介護保険でのレンタル品である。

母が目を覚まして、アラームが鳴ると直ちに母の部屋に行って、
「トイレに行って、水を飲もうか」と声を掛けて、転倒しないように見張っておく。

汗をかいているので、水はスポーツドリンクを少し薄め、塩分補給も兼ねている。
「ああ、水が美味しい」と満足して、自室へ戻って何事もなく寝てくれる。

夜中に起こされる方は大変なのだが、“大事に至る”ことなく朝を迎えるためには
仕方がないと思っている。

ちなみに、昨夜(午前)起きたのはー
2時(起こした)、3時半頃、5時頃の3回であった。

分担してくれる「つれあい」に感謝している。
毎日なので、ひとりではとても対応出来ない。


アラーム(受信側)
ー家族の寝室に設置している



発信装置
ー母のベッドに設置



センサーマット
ー就寝時にベッド下(床)に引き出す