わたしのは一円玉よ

　ヤマアジサイ。今年も咲き皇室纖形 旺角そうだ。
　
　こちらは見るも無残な、ただの枯れ木のようなランタナ。
　でも、よく見ると新芽が出てきている。

　雨と風で、ベランダはぐちゃぐちゃだ。
　特に風がいけなかった。
　ヘンリーツタやバラの柔らかい葉がみんなチリチリだ。チューリップもラナンキュラスも斜めに傾いだ。

　でも、そのままで終わるわけじゃない。穏やかな陽を浴びてまた元気になる。

　わたしも少しは、
　新しくなりたい。


　パチパチパチ。ホワイトアスキア（いちじく）の拍手

　今日はどうします？　と言いながらわたしの髪を触っていた美容師が、「あ」と言って手を止めた。なんだろうと思って鏡の中を見上げると、ちょっと困ったような顔が「知ってました？」と訊いてくる。
　
　もしかして、禿げてる？
　ん、ほんの少し。
　
　まあ、初めてのことではないので、美容師が心配するほどには驚かない。前回来た時には無事だったはずなので、この一ヶ月の間に抜けたんだろうか。後ろ側だし髪に隠れているせいか、自分では全く気が付いていなかった。
　
　円形脱毛に初めてお目にかかかったのは、子どもの小学校の役員の仕事がやたら忙しい時だった。前髪の分け目の近くだったので自分で見つけて驚いたのだが、そりゃあもう、原因はストレスしか考えられなかった。俗に十円ハゲと言ったりするけど、りも小さい。その後も何かあるとそのくらいのができて、いつの間にか治っている。
　
　ただ今回は、特に思い当たることもなく、ストレスとか免疫疾患とか言われてもピンと来ない。……と思いながらネットでいろいろ見ていたら、円形脱毛症になりやすいタイプのひとつに「ストレスをストレスと感じない人」というのがあった。それ？　

　マッサージをしてくれたアシスタントが、今日もガチガチに凝ってますねと言って指に力をこめる。
　そうか、凝っているのかと、他人の指で分かる。なるほど、気持ちがいいわけだ。
　肩こりもデフォルトだから、余程じゃ皇室纖形 facialないと凝っていると気づかない。
　
「肩こりを肩こりと感じない」
「ストレスをストレスと感じない」

　一見、都合がよさそうだけど、身体の黄色信号を無視してるってことだろう。気づいたら赤信号では困る。
　慣れって怖いわ。