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エホバの証人である親を持つ、非信者によるエホバの証人の解説ブログです。

エホバの証人の教え②

2023-04-23 16:19:31 | 日記

この記事では、前回に引き続き教えの本からエホバの証人が信じていることについて紹介します。

 

まずは死についてです。日本で主流の仏教では、良い人間は極楽浄土に行き、悪い人間は地獄に行くと教えていますね。また、守護霊となって生きている自分たちを助けてくれるという教えや、輪廻転生の考えで何かに生まれ変わるという考え方もあるでしょうか。多くの人がどのように考えているのかは分かりませんが、お墓参りをしてお供え物をしているということは、見えないかたちとなってどこかに存在していると考えているのではないでしょうか。

エホバの証人では、人は死ぬと存在しなくなると教えています。死者は見ることも、聞くことも、考えることもしないということです。聖書にある「死者は何一つ知らず」(コヘレトの言葉9章5節)、「業も道理も知識も知恵もない。」(コヘレトの言葉9章10節)という記述を根拠に、そのように教えています。

死んだあとは存在しないと教えていますが、将来復活する、つまり生き返るとも教えています。「正しい者も正しくない者もやがて復活する」(使徒言行録24章15節)という言葉から、神に仕えた人も、神のことを知らなかったために仕えなかった人も復活すると教えています。ただし、この世に存在した全ての人が復活するわけではなく、邪悪で変わろうとする意欲がないと判断される人は決して復活しないとも教えています。復活する人のうち、144,000人は天で復活し、残りの人たちは地上で復活するようです。

 

天には、神が設立した神の王国があると考えられています。その王国の王は、イエス・キリストと先ほど述べた144,000人の人たちです。その王国が、将来悪魔サタンを滅ぼし、地上を支配すると信じています。この神の王国は、エホバの証人によると1914年に設立したと考えられています。教えの本によると、その何十年も前から1914年であると宣明していたようです。聖書の預言に出てくる数字や、その数字に対する考え方を聖書から読み解き、その年を導き出したようです。

天に神の王国が設立されたことにより、それまで天にいた悪魔サタンは天から追放され、地上に落とされました。それが1914年とされており、その年には皆さんもご存じの第一次世界大戦が始まったことから、エホバの証人にとっては自分たちの導き出したことの正しさが裏付けられたとみています。

 

サタンが地上に落ちてから滅ぼされるまでの期間を、聖書では「終わりの日」(テモテへの手紙二3章1節)と表現しています。終わりの日に起こる出来事として、聖書の言葉を用いてこう考えられています。

「民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々に飢饉や地震が起こる。」(マタイによる福音書24章7節)

「また、大地震があり、方々に飢饉や疫病が起こり、恐ろしい現象や天から大きな徴が現れる。」(ルカによる福音書21章11節)

1914年以降2度の世界大戦があり、今でも多くの人が食糧不足で苦しんでいる事実もあります。また、世界中で大地震が発生しており、最近のCOVID-19を含む様々な感染症が新たに発生していることから、預言が成就しており、今が終わりの日であるとエホバの証人は考えています。

終わりの日の出来事として他に、「この御国の福音はすべての民族への証しとして、全世界に宣べ伝えられる。」(マタイによる福音書24章14節)とあるように、神の王国に関する言葉が全世界で宣べ伝えられると書かれています。エホバの証人は230を超える国や地域で、400以上の言語で伝道活動をしているので、自分たちの活動により、マタイに書かれている聖句が成就していると主張しています。

サタンが滅ぼされる日がいつ来るかは書かれていません。「その日、その時は、誰も知らない。天使たちも子も知らない。ただ、父だけがご存じである。」(マタイによる福音書24章36節)、「主の日は、盗人が夜来るように来る」(テサロニケの信徒への手紙一5章2節)とあるように、正に神のみぞ知る、ということです。そのため、エホバの証人はいつ終わりの日が来てもサタンと共に滅ぼされることのないように、常に神を第一にして生活をしています。

 

今日はこの辺にしましょう。

引き続き、よろしくお願いします。