日々雑感

「徴用工」問題に関する韓国政府の対応を歓迎したい

「日本はすでに歴史問題を複数回謝罪した。」との言葉を韓国の大統領や高官の話として韓国報道機関のニュースにて聞くのは私としては初めてである。少々驚いた。

元々「徴用工」問題は1965年の日韓請求権協定で解決済みのことで、それを韓国側で蒸し返してその解決法を今回提示したとの流れとは理解するが、韓国にては今回の「徴用工」問題解決法及び「日本はすでに歴史問題を複数回謝罪した。」とはっきり言うのはかなりの政治的リスクがあるのも理解できる。韓国の尹錫悦大統領の今回の「徴用工」訪日と日本の複数回の謝罪をはっきりと口にしたことは評価すべきと思う。(勿論、野党への牽制もあるのではあろうが。)

韓国の左派新聞の論評をみると今回の訪日と「徴用工」問題への対処はかなり大きな反発があるようであるが、尹錫悦大統領はこれまでの経緯を見る限りはあまりぶれる方では無いようなので、少なくともあと3・4年は今回の「徴用工」への解決法は維持されると予測する。多少の援護射撃はしてもよいのでは。

ただしあまり今度はべったりと親善ばかりに振れるのもいかがなものか。韓国司法が残りの日本関連の訴訟へどのような判断を下すかにて、またまた日韓の関係は混沌とする可能性があるから。

韓国司法での日本関連の訴訟とは以下
①今回の「徴用工」問題解決方法が違法であるとの訴訟
②元「従軍慰安婦」が日本政府を訴えて、韓国司法が日本政府の主権免状を認めた裁判の控訴審
③対馬仏像事件の控訴審
④著書「帝国の慰安婦」で元慰安婦の名誉を傷つけたとして起訴され、逆転有罪判決を受けた韓国の朴裕河世宗大教授の控訴審
これらの訴訟は同情するくらい、政治的なもの・韓国国内法・国際法が絡み合っていてかつ判決が即外交問題となる(④はすぐには外交問題とはならないが、日本人の感情にはかなり影響はするだろう。)ややこしい問題だ。 

(「徴用工」問題は1965年の日韓請求権協定で解決済みとの見解には実は”二番底”があるがそれを書くと長くなるのでまたいつか別に書く。)(2023/3/21)

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