2020年のアメリカ大統領選挙の投票日が近付いている。トランプが勝つのかバイデンが勝つのかはよくわからないが、バイデンが勝ったとしてもアメリカファーストは変わらない。露骨にそれを言うか言わないか、アメリカのどの部分をファーストにするか(例えば労働者階級をファーストにするかお金持ちをファーストにするか)の別はあれど、共和党でも民主党でもアメリカファーストであることには変わりがない。これまでのどのアメリカ大統領がフォードであろうかオバマであろうと、アメリカファーストだったのだ。だからその部分ではどちらの候補が勝とうと言うまでもなく、あまり変わりはない。
アメリカがアメリカファーストであるのは当たり前のことで、これも前面に出すか出さないかは別として、日本が日本ファースト・中国は中国ファーストであるのは当たり前といえば当たり前。
日本はアメリカの同盟国ということになっているが、アメリカはアメリカを守るのに有利であるから日本と同盟しているわけで、有利にならなければさっさと見捨てるだろう。つまり日米同盟もだれが大統領になろうとアメリカファーストの同盟であり、アメリカの世界戦略上、日本が役に立たなくなればあっさり見捨てられるというのは、当たり前すぎるといえば当たり前すぎる。
日本は安倍政権の安保法制でアメリカとかなり軍事的に一体化したが、日米同盟もあっさりアメリカより見捨てられることもありなのだから、軍事的なお付き合いもそれなりにしておくべきである。