日々雑感

韓国中央日報の記事”韓国与党議員「米国は核5000個も保有するが、北に核放棄を強要できるのか」”について

2020/12/14付けの韓国中央日報の”韓国与党議員「米国は核5000個も保有するが、北に核放棄を強要できるのか」”というタイトルの記事にて、韓国与党議員が「米国は核5000個も保有するが、北に核放棄を強要できるのか」と発言したとのこと。これはいわゆる”普通には言わないことになっている”発言だ。しかしそれをはっきりと言ってしまったところが興味深い。

個人的には独裁国家で日本の近隣にある北朝鮮に核兵器など持ってほしくはないが、国連常任理事国が核兵器を持っていてイランや北朝鮮が持ってはいけない理由が正式に説明されたという記憶はない。NPT条約が核兵器保有国の核兵器低減義務を定めておきながらそれが実行されていない現状では、イランや北朝鮮が核を持ってはいけないというのは現在の核兵器保有国の勝手な二重基準でしかない。(イランは一応NPT条約批准国なので核兵器は持たないことになっているが、NPTを脱退してしまうことも可能だろう。)

この核兵器の例の如くの欧米先進国が持つ各種の二重基準は論理的・倫理的・道徳的に脆弱性を持っている。中国はその脆弱性をついて現状体制の変更を意図しているように見える。一時的には自国に不利になるように見えるかもしれないが、欧米先進国はこの脆弱性をなくす努力ができるであろうか?

........しかし、”普通には言わないことになっている”韓国の与党議員の発言の意図はなんなのだろう。思っていることがつい口に出てしまったというのであれば浅はかな話ではある........。
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