日本版DBSの導入が決定されたようだ。各種の犯罪は法的罰則を受けて、懲役などが終わった時点で一旦は法的には罪は償われたとの建前なので(道徳的に償われたとは思わないが。)、それにもかかわらず職業を制限することに疑義はあるが、保護対象が未成年なのである程度しょうがないとすべきか。子供に関わる職業(例えば学校・保育園等)に携わる人に関してこの制度の調査対象とするという。
法的には一旦償われた罪であるという点はとりあえずさておくとして、もしこの制度を施行するとすればこの日本版DBSの適用対象に抜けている者があると思う。それはキリスト教の聖職者(特にカソリック)である。
この数十年(実際は数十年では済まないと思う)、全世界でカソリックの聖職者は未成年者に対しての性的虐待事件を繰り返してきている上、それを隠ぺいしようとしてきた。(もちろん日本でも性的虐待は明らかになっている。)そして再発防止策を今だにとっていない。まさに”反省の色なし”というべきである。(もちろんカソリック以外の宗教関係者が全て清廉であるとは言わない。)
いくら口先で「愛」を問いたところで未成年への性的虐待を止められないのでは全くその「愛」に説得力はない。聖職者が結婚できないというカソリックのやり方には無理がある。異性婚でも同性婚でも結婚可とすべきである。
カソリックが未成年者への性的虐待事件の再発防止をできないであれば、世界中の人間はDBSの調査対象にカソリック聖職者も入れるべきと主張すべきである。キリスト教の抑圧の少ない日本人こそ率先してこれを主張すべきである。(2024/6/19)