日々雑感

バイデン政権の対中政策へ思うこと

2021年の2月時点で、バイデン政権は対中政策をそれなりに強硬なものとするようだと判明してきた。新疆での人権侵害を非難するのは勿論必要なことだが、一番中国にとって最も痛いところでありかつ中国の多数の人にも利益があると思われることは、中国の農民戸籍政策をアメリカが非難することであろう。

中国の都市戸籍と農村戸籍の区別は中国国民をその生まれにより一級と二級の国民に分け、農民戸籍の国民を差別することであり一種のアパルトヘイト政策と言える。

南アのアパルトヘイトは国連の度重なる非難決議がそれなりに訂正への圧力となったように、中国は国連の常任理事国であるから国連の非難決議は不可能だがアメリカによるこの中国の一種のアパルトヘイト政策への非難があれば、中国にとっては大きな圧力となるであろう。中国での農村戸籍の人々の怨嗟の声は聞こえているので、アメリカによる避難はアナウンス効果も働き中国国内で大きなうねりを作り出すかもしれない。それは中国の覇権を阻止したいアメリカに(一旦は)有利に働く可能性もある。逆にあまりも劇薬過ぎてアメリカも使いずらいのかもしれない。

もう21世紀なのだから、中国もそれなりに豊かになったのだから、また共産主義なら本来生まれにより権利に差があるのはおかしいのだから、農民戸籍と都市戸籍の区別はなくす時期だ。アメリカもそれを昌道すべきではないか。(もっともアメリカも国内に人種差別というアパルトヘイトもどきの社会構造をかかえてはいるが。) 


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