2024/11/23に読売新聞が”国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は21日、パレスチナ自治区ガザへの攻撃は戦争犯罪と人道に対する罪にあたる疑いがあるとして、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアブ・ガラント前国防相に逮捕状を発行した。”と報じた。
このICCによるネタニアフへの逮捕状発行を大いに支持する。
もちろんハマスによる今年のイスラエルへの越境攻撃も戦時国際法違反であることは明確である。そしてイスラエルによる今年のガザ侵攻での民間人虐殺もまた明確な戦時国際法違反である。ただ、国家元首が国際法違反で逮捕可能か?といいうのはまた別の国際法で疑義があるようだが。第二次世界大戦直後の極東軍事裁判でも日本の国家元首は逮捕されていない........。
はっきり言ってICCは西欧主体の西欧に有利な形での国際法運用を行う主体である。また今日のパレスチナ問題の期限は結局のところヨーロッパの反ユダヤ主義が原因であることも明確である。これらのことはICC自体もわかってはいることではあろう。ネタニアフに逮捕状を発行すること・ネタニアフを裁判することは(本当に逮捕して裁判へかけることができたときの話ではあるが)ICC自身の正当性についても問われることになることはICC自身でわかっているであろう。にもかかわらず逮捕状を出したことは英断と評価したい。この逮捕状発行を反ユダヤ主義だと言って切り捨てることはできない。
役に立たないなどといろいろと揶揄される国際法・ICCではあるが、また何度も書くが国際法は西欧に有利な形の法であるが、少なくとも世界が法と正義にて運用される方向に動いていくためには国際法を運用していくしか他に方法はないではないか。
アメリカはICCへ加盟していないし、この逮捕状発行そのものを無視している。国際法で言えばアメリカのイラク攻撃もまた違法であろう。(結局なぜアメリカがイラクを攻撃したかはいまだ不明のままだ、大量破棄兵器などなかった。)この意味ではアメリカという国もまた十分無法者だとは言える。現状あまりにも力が強いので言われていないだけだ。トランプのアメリカが何をするかはまだ分からないが、無法者の度合いがもっと大きくなるのだろか?