日々雑感

「ローマ教皇、カナダ入り 先住民虐待で謝罪へ」の記事と日韓関係

2022/7/25付けの時事通信で「ローマ教皇、カナダ入り 先住民虐待で謝罪へ」との記事が伝えられている。カトリックには魔女裁判から始まって帝国主義・植民地主義への加担、若年信者への性的ハラストメント等非常に大きな暗黒面がある。カナダでの先住民に対する虐待や文化ジェノサイドへの加担もその巨大暗黒面の一部であろう。(勿論他の宗教にも同様に暗黒面はあるのだけれども。)

ただ、それらの暗黒面に対して教皇が謝罪を行うことなど一昔前には考えられなかったことだ。それが現在の世界のリベラル化の中で帝国主義・植民地主義・文化ジェノサイドへの過去の加担を無視することはもうできなくなっていて、謝罪に追い込まれているとの状況と思う。少なくとも建前ではもう世界のリベラル化へ逆らうことは(ローマ教皇さえも)不可能となっているのだ。今後ローマ教皇はたびたびいろんなところへ謝罪に出向くことになるのであろう。この世界的なリベラル化の波は非常に大きなものであり、日本もまた決して逆らうことができないのだ。

近ごろ韓国新大統領による日韓関係改善の試みが行われている。元「従軍慰安婦」とされる人やすでに韓国の最高裁で「徴用工」問題で勝訴している人を韓国新大統領が2015年の従軍慰安婦合意や日韓請求権協定ですでに解決済みであると説得できるとは到底思われない。またすったもんだするのは目に見えている。

ただ、近ごろ提起されている関東大震災時の「朝鮮人虐殺」への補償問題を含めて元「従軍慰安婦」問題、「徴用工」問題もこの世界のリベラル化の大波・謝罪要求の一つと考えるべきで、その視点を抜きにして単純に日韓のみの問題としてとらえていると大きな痛手を負うことになると知るべきである。

この世界のリベラル化の大波のことを思えば、どのような形にするのが良いか決めるのは非常に困難なことだが、またしても韓国への再度の日本政府による謝罪は避けられないように思う。
願わくば今度こそ日韓関係の問題点の全てが「最終的かつ不可逆」な解決となるば良いと思う。(無理だと予想するが。)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る