2023/12/12の毎日新聞で”元自衛官の3被告に有罪判決”との記事あり。
女性自衛官へ”「技をかけるよう指示されてやったが、誰も反応しなかったから腰を振って笑いを取ろうとした」などと無罪を主張。”とある。これが強制わいせつ罪 で地方裁判所で有罪とされたようだ。
おそらく似たような事案は自衛隊内でずっとあったことなのだろう。有罪となった本人としては今までもずっとあったことなのに自分だけがなぜとの思いがあるのだろうと類推する。
パワハラを理由にテレビコマーシャルを降ろされた歌舞伎役者がいたし、仙台の球団でいじめを理由にチームを出されたスポーツ選手もいた。宝塚歌劇団でパワハラがあったと咎められている人たちを含めてこれらの人たちはおそらく今まではずっと継続されてきたことで問題ではなかったことなのに、”なぜ自分だけが今、責められるのか?”とも思いがあると思う。
しかし、今の世の中は試合中にルールが変わるスポーツみたいなものなのだ。特に人権に関する事柄についてはこの変化が激しい。試合の前半では反則ではなかったものが、それが試合続行中に反則に変わる現場に居合わせてしまった当事者が上記の問題とされた人たちだと思う。運が悪いのではなく試合中にルールが変わりつつあることに気が付かなかったことが彼らの過ちなのだ。
少し前だが、ある元大学運動部選手の記事があったことが思い出される。その人はこのように述べていた。
「ある大学の体育会運動部に4年間在籍した。3年生、4年生になるにしたがってその運動部にあった理不尽な慣行や理不尽な上下関係をなくすように努力した。結局自分はその運動種目で大会等で大した成績を残すこともできなかったが、自分のいた運動部の理不尽さをそれなりに減らすことはできたと思う。それが自分の4年間の成果だ。」というもの。
この人は時代の流れに気が付いていたのだと思う。それに気が付かない人が今は問題にされる。(2023/12/16)