2024の東京都知事選と兵庫県知事選の結果は、確かに私のような年寄りには意外な結果であった。SNSによる効果が言われているが、確かに時代が変わりつつある感触はある。
2024の選挙だけに限らず”SNSでは似た意見の人だけがつながりやすい”との”エコーチョエンバー効果”がよく指摘されているが、この指摘はどちらかと言えば旧来マスコミの側の指摘が多いようではある。ほんとうにそれが正しいのかわよくわからないが、SNSではどのような記事を推奨・表示するかを決めるアルゴリズムのロジックを考えればそれなりに当たっている部分はあると思う。
SNSでは閲覧数を多くするのが命題だから、閲覧してもらえそうな記事を推奨・表示するようにするのは当たり前だ。閲覧されやすいのは似た意見のものであるからそれらを推奨・表示するアルゴリズムを使用するのは当然の結果と言える。
もしも”エコーチョエンバー効果”が本当でその害悪をある程度除きたいとSNS側が思うなら(またはその非難から逃れたいと思うなら)、対応は可能と思う。推奨・表示する記事のなかに十分の一でもいいから全く正反対の意見を推奨・表示するアルゴリズムをSNSに設ければいいのではないか?つまり”エコーチョエンバー”にあらかじめ小さな穴をあけておく措置である。(その部分だけ閲覧数は減る可能性はあるが。また人間の確証バイアスを持つ傾向には勝てないとは思うが。)(2024/11/25)