今回は、攻めの戦略:EUの経済安全保障、というテーマで、最近読んだ論考を、概略紹介したいと思います。
この動画は、世界の、異論・反論、様々な立場での論考を紹介するものであり、必ずしも私の個人的な立場を反映するものではないことを、ご留意ください。
・・・ 守備的な経済戦略はヨーロッパの衰退を遅らせるかもしれないが、その将来を保障するものではない。大胆な改革と攻めの貿易政策だけが競争力を回復できる。
「経済安全保障」は近年ブリュッセルの流行語となっているが、これはワシントンからの圧力とブリュッセル自身の保護主義的本能が混ざり合った結果である。・・・
経済安全保障政策は守備的であり、衰退を遅らせることはできるが、逆転させることはできない。ヨーロッパに必要なのは、大胆で攻めの戦略である。
守備戦略。
貿易防衛策から制限や管理まで、さまざまな取り組みが行われている。欧州連合内では、いわゆる戦略プロジェクトに数百万ドル、あるいは数十億ドルが注ぎ込まれているという話もある。
これらの措置のいくつかは間違いなく必要である。しかし、欧州は世界的な補助金競争を避け、すでに競争力を妨げている規制負担を悪化させないよう、慎重に行動しなければならない。米国がイノベーション大国で中国が生産を独占している世界では、EUは規制大国としてのみ自らを定義することはできない。
振り返ってみると、大いに称賛された「ブリュッセル効果」はある程度の成功を収めてきた。しかし、欧州が後れを取っていると認識され、資産から負債に変わる世界では、この効果は薄れる可能性がある。ワシントンでは、政界での議論は「高い柵のある小さな庭」に集中している。つまり、米国は、非常に敏感な一部のセクター(小さな庭)にのみ反中国の産業保護措置を課し、それを徹底的に保護する(高い柵)ということだ。しかし、庭は拡大し、柵は穴だらけになっている。・・・
詳細に興味がある方は、以下の動画を視聴ください。
https://youtu.be/ii9Ngh0n6wo