先日、「アリオ亀有」内の行き慣れた映画館「MOVIX亀有」で
映画『ラストレター』を見ました。
『ラストレター』は手紙(文通)をテーマにした映画で
舞台は岩井俊二監督の故郷である宮城県(仙台)。
自殺した姉・未咲の死(表向きは病死)を知らせるために
高校の同窓会に参加した妹・裕里は
参加者たちに姉の未咲と勘違いされて
本当のことを言い出せなくなり
未咲のふりをすることにした裕里は
初恋の相手だった鏡史郎と再会します。
高校時代、未咲は生徒会長を務めるマドンナ的存在で
3年生になってから転校してきた鏡史郎は
同級生の未咲に一目惚れ ・ ・ ・
生物部に入部した転校生の鏡史郎は
後輩の裕理が未咲の妹だと知り
未咲への手紙(ラブレター)を裕理に託しますが
鏡史郎に想いを寄せていた裕理は
未咲に手紙を渡さずに ・ ・ ・
未咲との再会を願って同窓会に参加した鏡史郎は
再会した相手が未咲ではなく裕里だと気付いていましたが
未咲のふりをする裕里と連絡先を交換して
その後、手紙のやりとり(文通)をはじめます。
ある日、裕里の筆跡ではない別人からの手紙が鏡史郎に届く。
未咲の娘・鮎美が亡き母の過去を知るために
未咲のふりをして書いた手紙でした。
鏡史郎、裕里、未咲の娘・鮎美、三者三様の想いが
手紙のやりとりを通して交錯します。
やがて、未咲の死を知った鏡史郎は ・ ・ ・
かつて「文通」が流行したことがありますが
時代の趨勢によって、すっかり廃れてしまいました。
「文通」という言葉は、レトロで懐かしい響きがあります。
スマートフォンが普及し、メールやLINEが全盛の現代では
「文通」は死語になりつつある(すでになっている?)ようです。
メールやLINEは簡単に思いを伝えることができて便利ですが
手紙にはメールやLINEでは感じられない言葉の重みがあります。
世の中がどんどん便利になっていきますが
便利さと心の満足は別なので
便利さを享受することが
必ずしも幸せとは限りません。
メールやLINEが全盛の現代にこそ
『ラストレター』は心に響く映画だと思います。
映画を見た後、「アリオ亀有」内のゲームセンターで
久しぶりにUFOキャッチャーをやりました。
ゲームセンター内に「こち亀」の派出所が再現されています。
↓
女性と花(パンジー)を描きました。