自粛生活の結果、新型コロナウイルスの勢いがようやく収まり
首都圏の1都3県と北海道も緊急事態宣言を解除しましたが
目に見えないウイルスとの戦いが終わるわけではないので
解除後のライフスタイルに不安を感じる人は多いと思います。
新型コロナウィルスに関する連日の報道によって
必要以上に恐怖心が煽られているように感じます。
軽症者でも容体が急変して死亡するケースが相次ぐなど
確かに恐怖や不安を感じる要素はありますが ・ ・ ・
2019年中の交通事故発生件数381,237、死亡者数3,215
新型コロナウィルス感染者数16,623、死亡者数846(5/26時点)
新型コロナウィルスについては2月からの累積ですが
新型コロナウイルス感染症による死亡者よりも
交通事故による死亡者のほうが多いですね。
・ ・ ・ ・ ・
新型コロナウイルスを警戒しなければいけませんが
過剰に恐れて萎縮してはいけないと思います。
「最大多数の最大幸福」という言葉は
功利主義の理念を表すものとして知られています。
社会は個人の総和なので
「できるだけ多くの人にできるだけ多くの幸福を与える」
ことが善であるという考え方です。
渋沢栄一の名言
↓
「できるだけ多くの人にできるだけ多くの幸福を与える
ように行動するのが我々の義務である。」
経済活動などの自粛によって
新型コロナウィルス感染者数は減りましたが
収入が大きく減ったり、職を失ったり、 ・ ・ ・
多くの人が犠牲になりました。
幸福は誰かの犠牲の上に成り立つという側面がありますが ・ ・ ・
それにしても犠牲者が多すぎるような気がします。
自殺者数は1997年までは長年2万人台前半で推移していましたが
1997年に山一證券、北海道拓殖銀行が経営破綻
1998年に日本長期信用銀行が経営破綻
・ ・ ・ ・ ・
バブル崩壊後の不況で大手金融機関が経営破綻し
企業倒産も相次ぐなど、経済不況が影響したようで
1998年から2011年まで14年連続で自殺者数が3万人超。
ちなみに2019年の自殺者数は約2万人。
過去の事例から推測できることですが
人の命を支えている経済活動の悪化によって
今後、自殺者数が増加することが懸念されます。
もし仮に経済活動を優先して自粛生活をしていなかったら
新型コロナウイルスによる感染が拡大して、死亡者が増加
クラスター、院内感染、医療崩壊、 ・ ・ ・
やはり多くの人が犠牲になったはずです。
影(陰)と光(陽)、不幸(陰)と幸福(陽)、 ・ ・ ・ のように
世の中は陰と陽のバランスで成り立っています。
陰と陽はお互いに無くてはならない存在で
どちらか一方が存在しなければ、もう一方も存在しません。
「最大多数の最大幸福」は民主的な考え方ですが
「幸福(陽)な人がいれば、不幸(陰)な人もいる」
ということを忘れてはいけないですね。
猫とバラを描きました。