時間がまだ存在していなかったとき、テぺウとググマッツという二人の存在が創造者として天上から現れた。
彼らは何度も会い、彼らの間に作り出された調和から、彼らはある重大なことを決心した。
彼らはフナブ・ク(マヤにおける、偉大なスピリット-霊-あるいは神をあらわす名前)に、
母なる大地人類とありとあらゆる生命の創造の許可を求めた。
フナブ・クは答えた。
「天にあるわたしの家から、わたしは地上におけるすべての創造をイメージした。
あなたたちは、形を創る者に、私が創造するものの世話人になるのです。」
フナブ・クはピラミッドの形をした自分の家を建て、その一番高い地点にフユブカーンをつくり出し、彼に言った。
「あなたはすべてのものが生命をおびるように、呼吸というものを明らかにするのです。」
こうして、天上の神の家ですべてがつくり出された。
フナブ・クは、偉大な光の、偉大な光明の標識になれるように、
天上にあるオリオン座の、ピラミッドの中心に自分の位置を定めた。
それは、天上の、宇宙の聖なる音楽と調和する、実に様々な色合いをおびて輝いた。
フナブ・クは、人類がこの聖なる寺院にいつまでも霊的に入れるようにつくり出したのである。
このすべては7回の時のなかでフナブ・クによって果たされた。
テペウとググマッツに彼は告げた。
「常にともにいなさい。
フユブカーン、あなたも、テペウやググマッツと同じように、
わたしのピラミッドの一番高いところ地点に住むようにしなさい。
あなたたちの一人一人が星になるのです。」
フナブ・クは続けた。
わたしが自分の寺院の中に置いておく光の世話をしなさい。
人間を作ったときには、彼にわたしの家を尊ぶことを教えなさい。
なぜなら、その中に彼らが永遠の生命のために必要とする光を見出すでしょうから。
彼が万一、自分の誤りや悪徳や無知のために迷うようなことがあれば、
わたし、フナブ・クがいとしい存在たちを立ち直らせ、わたしの英知の寺院へ連れていき、
天上にあるわたしの光で再び彼らを育むであろうことを教えなさい。
そして、テペウよ、ググマッツよ、そしてフユブカーンよ、
わたしたちが創造し、形作ったいとしいものたちのために
あの輝かしい光を使って、一緒に浄化の儀式をなそうではないか。
そうして、彼らが永遠の叡智の中で生きることができるように。
これは創造主たち、形作りし者たちにより、時の始まる前に行われた。
この理由で、マヤの人々はフナブ・クの偉大な法則を理解するために何千年もの間、
天上を注意深く見つめ続けてきた。
彼を讃え、尊敬の念から、何千ものピラミッドが、
我々の先祖であるマヤ人が訪れた、世界中の多くの場所に建てられた。
彼らは、北へ南へ東へ西へと旅をした。
彼らが中国の陜西省(訳注:中国北部の都市で首都は西安)を訪れた時は、一群のピラミッドが建てられ、
その中には300メートルの高さのものもあった。
チベットにいたときには、ヒマラヤ山脈のそばに巨大な白いピラミッドが建てられた。
カンボジアの森の中にはアンコール・ワットのピラミッドが建てられ、
エジプトには、世界中の他の多くの国々でされたのと同じように、別のピラミッド群が建てられた。
これらのピラミッド群の寺院はすべて、
人類が宇宙の英知の光の中で暮らしていたときに建てられたものである。
ウェンカル(Wenk’al)では、マヤの司祭たちが、
太陽の祖母であるククヌキンの古代の予言を人々に思い出させた。
それらは、彼らに自分たちの運命を理解させるためであった。
ククヌキンの予言は次のようなものであった。
「時の中にはこう書かれている。
海を越えたはるかかなたの地より、一人の兄弟がマヤの人々を目覚めさせるためにやってくる。
というのも、マヤの人々は暗闇の時代の間、眠ることになっているからだ。
この兄弟は、太陽の色の衣を着てくるだろう。
それはマヤの人々に、太陽の創造主との彼らの古代の約束を思い出させることになる。
このようにしてのみ、太陽の宇宙の知識が戻ってきて、
聖なる人類の他のメンバーたちとそれを再び共有されるようになるのだ。」
ウェンカルのこの会合での間、それは1476年に起こったのであるが、
マヤの司祭の最高評議会が招集され、
260年というカルトゥン2回分の暦の周期を経なければ、
マヤの太陽の文化が再び人類のために栄えることはできないことが明かされた。
この同じ会合で、マヤの人々にふりかかってくる暗闇は、
ウェンカルの集まりの4年後と13年後に生まれる二人の人物によりもたらされることも予言された。
マヤの司祭たちはカルトゥンの暦の使い方を明らかにした。
この暦はそれぞれ20年の13の期間、あるいは260年から成り立っていた。
スペインによりもたらされる暗闇が終わるまでには、
カルトゥンの周期が2回完了されなければならないことが予言された。
すなわち、260年2回にあたる520年を1475年から数えると1995年になる。
1995年に、カルトゥン2回分の暦が完了する。
それは重大な年であり、もし聖なる人類が思考力のある種族であることを保っていたならば、
そのとき宇宙の光の道に入らなければならない。
1995年には、人類は地上と天上のイニシエーションの道を求め、
新たにフナブ・クのピラミッドを見つめ、
スピリットで光の体でテぺウとググマッツとフユブカーンを訪ねなければならない。
そうしてこそ、彼らが人類を神の家へ案内してくれ、
そしてともに、オリオンの最も明るい星の聖なる光で、彼らは祈りをささげ、瞑想し、仕事をするだろう。
このイニシエーションを通じて、彼らは偉大なスピリットの輝きを見ることができるようになる。
このスピリチュアルなイニシエーションが天のフナブ・クの家で完了したならば、
それぞれのイニシエイトのスピリットが光で照らされるだろう。
そして、それは地上に戻り、体を目覚めさせ、それをピラミッドに連れていくだろう。
チチェン・イッツア、カパー、エツナー、パレンケといった、
これらのマヤの聖なるセンターは体の中に眠る7つの力を目覚めさせるための、
特別な機能をそのセンターのあらゆる部分に持っている。
太陽のイニシエーションを通じてのみ、人間の眠れる体を目覚めさせることができる。
水瓶座の新時代に転生してきた教師たちは、
聖なる人類が目覚め、そうしてその聖なる運命をまっとうできることを強く願っている。
その運命とは宇宙の光の本当の子供たちになることである。
知恵の時代が近づいており、
フナブ・クのピラミッドの家のセンターの中の光は稲妻のように輝き、人類を包んでいる影を貫くことだろう。
フナブ・クからの知恵の光を受ける準備をし、
創造主の記憶の中へとのぼっていき、永遠の輝きを持つ存在になろうではないか。
フナブ・ク【 HUNAB K’U 】
フユブカーン【 HUYUBCAAN 】
テペウ【 TEPEU 】
ググマッツ【 GUGUMATZ 】
天の河